反応が悪いリスティング広告を少しずつ改善する手順

目次

反応が悪いリスティング広告を少しずつ改善する手順(概要)

なぜ「反応が悪い」のかをまず整理する

リスティング広告の配信を続けているのに、クリックも問い合わせも伸びず「このまま続けていいのか」と不安になっていませんか。やみくもに入札や予算をいじる前に、「どこで反応が悪くなっているのか」を数値で切り分けると、少ない工数でも改善の糸口が見えてきます。本記事では、無駄クリックの削減から広告文・LPの見直しまで、反応が悪いリスティング広告を少しずつ立て直す具体的な手順を整理してお伝えします。

反応が悪い原因は大きく分けて、次の4つに整理できます。

  • 無駄な流入(キーワードのミスマッチ)
  • 広告文の訴求不足
  • LP(ランディングページ)での離脱
  • 入札・予算の制約

まずは感覚で判断せず、データで要因を切り分けることが重要です。

典型的な原因としては、部分一致で広く取りすぎている、広告文と検索語・LPの関連性が弱い、スマホでの表示速度が遅い、といったものが挙げられます。
Google広告では品質スコア(1〜10)がこれらの総合評価になっており、スコアが低いとCTRが上がりにくくCPCも高くなります。単に「クリックが少ない・高い」だけで見るのではなく、「どの要素がボトルネックになっているのか」を数値で把握することが出発点です。

この記事でできること・できないこと

本記事でできることは、短期間で効果が出やすい施策(除外キーワード設定、広告文のA/Bテスト、LPファーストビューの改善、入札調整)の優先順位付けと、その実行手順の提示です。

一方で、次のような内容は対象外です。

  • クリエイティブの全面刷新や大規模サイト改修の設計・実装(外注や開発作業が必要なもの)
  • 大規模なブランド構築
  • SEO・SNSなど他チャネルとの統合戦略設計

想定しているのは、月10〜50万円程度の中小規模アカウントです。「すべてをAIの自動化に任せる」のではなく、人手で押さえるべき、工数が少なくインパクトが大きい改善にフォーカスしています。

読む前にチェック:あなたのアカウントはどのタイプか

まず、現在の状況がどのタイプに近いかを確認してください。

  • CTRが低い(広告が刺さっていない)
  • CVRが低い(LP・導線に問題がある)
  • CPAが高い(無駄クリックが多い、または入札過多)

一つタイプを選んで読み進めると整理しやすくなります。

目安として、一般的な検索キャンペーンで次のような状態であれば「反応が悪い」と考えてよいでしょう。

  • CTRが1%未満
  • CVRが1%未満
  • CPAが目標の1.5倍以上

可能であれば、自社の業界平均や過去実績とも比較しながら読み進めてください。


いまの「反応の悪さ」を数値で見える化する

まず見るべき3つの指標:CTR / CVR / CPA

最初に確認するべき指標は次の3つです。

  • CTR:広告の魅力度
  • CVR:LPの有効度
  • CPA:獲得単価

これらを、キャンペーン・広告グループ・キーワード単位で把握します。

この3指標は相互に影響し合います。たとえばCTRが上がると、品質スコアの改善によってCPCが下がりやすくなり、その結果、同じ予算でもコンバージョン数を増やせる可能性があります。

また、デバイス別(PC/スマホ)、地域別、時間帯別にも分解しておくと、後の入札調整に活かしやすくなります。

「どこが悪いのか」を切り分ける簡単なチェックリスト

指標ごとに、主な問題箇所を次のように切り分けます。

  1. CTRが低い → 広告文・キーワードの関連性を確認する
  2. CVRが低い → LPのメッセージ・導線を確認する
  3. CTR・CVRが両方低い → ターゲティングを見直す

さらに、次のような視点も持っておくと、闇雲に施策を打たずに済みます。

  • CPAが高いがCTR/CVRは悪くない → 入札単価が高すぎる、または競合のCPC高騰
  • インプレッションが極端に少ない → 予算不足、またはキーワードがニッチすぎる

キャンペーン構造ごとに問題点を洗い出す方法

キャンペーン → 広告グループ → キーワードの順で、ボトルネックを特定していきます。意図が広すぎるキーワードや、成果が出ていない広範囲キーワードは除外候補です。

特に、1つの広告グループに多くのキーワードを詰め込みすぎていると、「どの検索語に対してどの広告が表示されているか」が見えづらくなり、改善ポイントがぼやけてしまいます。

検索語句レポートを確認しながら、「この広告グループはどんな検索意図のユーザーを狙っているのか」を一言で説明できる状態に整理することが理想です。


無駄クリックを減らす:キーワードとマッチタイプの整理

部分一致が暴走していないか確認する

まず、部分一致キーワードが想定外の検索語を拾っていないか、検索語句レポートで確認します。

たとえば「リフォーム 見積もり」の部分一致で、「無料 DIY リフォーム やり方」「リフォーム 相場だけ知りたい」といった、今すぐ問い合わせない層まで拾ってしまうケースがあります。

CTRが0.5%未満で、コンバージョンがない検索語が大量に出ている場合は、部分一致が「暴走している」と判断し、見直す必要があります。

マッチタイプを「広げる前に絞る」優先順位

マッチタイプは、まず「絞る」ことを優先し、その後に成果を見ながら徐々に広げていくのが基本です。

  • 完全一致:
    「[リスティング 広告 代行]」のように、検索意図が明確に限られるキーワードに向いています。
  • フレーズ一致:
    「"リスティング 広告"」の前後に語が付くだけの検索(例:東京 リスティング 広告 代行)を取りにいく用途に向いています。

この「絞る → 成果確認 → 少し広げる」という順番を守ることで、無駄クリックを20〜50%削減できた事例も多くあります。

検索語句レポートで発見するべき3つのポイント

検索語句レポートでは、次の3種類の語句に注目します。

  1. 無関係な語句
  2. 自社ブランドと無関係なトラフィック
  3. 問い合わせ意図のない語句

具体的には、次のような語句が除外候補になりやすいです。

  • 「意味」「とは」「おすすめ ランキング」など、情報収集寄りの語
  • 他社ブランド名だけが含まれる語
  • 「求人」「年収」「会社情報」など、求職者や競合調査と思われる語

これらについて、コンバージョンの有無やCPAを確認し、意図的に情報収集層も取りたい戦略でない限りは除外を検討します。

除外キーワードで反応の悪い検索を止める手順

除外キーワードの設定は、次の手順で行います。

  1. 検索語句を抽出する
  2. 無関係な語句のリストを作成する
  3. 除外キーワードとして登録する
  4. 1週間ほどモニタリングして効果を検証する

運用しやすくするため、可能であれば次のように階層ごとにリストを分けます。

  • アカウント全体で共通して除外したい語(例:無料、やり方、意味、求人)
  • 特定のキャンペーンだけで除外したい語(例:BtoB商材で「個人」「主婦」など)

1週間〜1か月ほど前後のデータを見て、「表示回数が多いのにコンバージョンがゼロ、またはCPAが異常値」の検索語を優先的に止めていきます。


クリックされない原因を潰す:広告文の改善

CTRが悪いときに最初に見るべき3つの要素

CTRが悪いときは、次の3つの要素から見直します。

  • 見出し:ベネフィットが伝わっているか
  • 表示URL:信頼性が伝わっているか
  • 説明文:行動喚起が明確か

見出しには、「価格・スピード・信頼性」など、ユーザーが比較しやすい軸を必ず1つは入れます。
例としては、「最短当日対応」「初月無料」「導入実績1,000社」などが挙げられます。

表示URLやパス部分では、「公式サイト」「無料見積もり」などの文言で、信頼性やページの目的を補強できます。
説明文では、「資料をダウンロード」「無料相談を予約」など、次にしてほしい行動を具体的に書きます。

「誰に・何を・今すぐ」を盛り込む広告文の型

広告文には、「誰に」「何を」「今すぐどうしてほしいか」を簡潔に盛り込むと効果的です。

例:
「中小企業のマーケ担当者向け|広告費を20%削減した事例公開|今すぐ無料DL」

このとき、検索キーワードと同じ語を見出しに入れると、太字表示されやすくなり、CTRが上がる傾向があります。ペルソナをできる限り具体的に書くことで、「自分ごと」として認識され、クリックされやすくなります。

A/Bテストで変えるべき場所の優先順位(タイトル/説明文/パス)

広告文のA/Bテストでは、変更する箇所に優先順位をつけて進めます。

  1. 見出し(タイトル)
  2. 説明文
  3. パス(表示URLのパス部分)

まず見出しからテストするのがおすすめです。見出しはCTRに最も影響が大きく、ここを変えるだけでCTRが10〜30%向上するケースもあります。

テスト期間中は、1つの広告グループで2〜3本の広告を並走させ、クリック数がある程度溜まるまで(最低でも数百クリック)待ってから、勝ちパターンを判断します。1回のテストでは、1要素だけを変更するようにし、どの変更が効果につながったかを明確にします。

広告表示オプション(アセット)で反応を底上げする

広告表示オプション(アセット)を活用することで、CTRを底上げできます。特に次の3つは優先的に設定しましょう。

  • サイトリンク
  • コールアウト
  • 構造化スニペット

これらを追加することで、広告の占有面積が広がり、同じ入札単価でもクリックを獲得しやすくなる傾向があります。


まとめ:数字を分解して、小さな改善を積み重ねる

リスティング広告の反応が悪いと感じたときは、「なんとなく調整する」のではなく、まずCTR・CVR・CPAを分解し、どこで成果が落ちているのかを数値で見極めることが出発点です。そのうえで、

  • 部分一致の暴走や意図しない検索語を洗い出し、除外キーワードで無駄クリックを止める
  • キャンペーン構造とマッチタイプを整理し、「どの検索意図に対して出稿しているのか」を明確にする
  • 広告文で「誰に・何を・今すぐ」をはっきり示し、A/Bテストで見出しから優先的に磨いていく

といった手順を、短いサイクルで繰り返していくことが大切です。

大がかりなサイト改修やブランディングに踏み込まなくても、こうした地道な見直しを重ねることで、ムダなコストを抑えつつ、少しずつ数字は動きます。
「完璧な施策」よりも、「小さな改善を続ける運用体制」を整えることが、長期的な成果につながります。

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この記事を書いた人

Webマーケティング業界10年以上のフリーランス。
「低コストでも、効果のあるWebマーケティング」をご提供することをモットーに、多岐にわたる業種の会社さまのご支援を行っております。
※2025年1月に法人化しました。