問い合わせがほとんど来ない時に見直したいweb上のポイント

目次

「問い合わせがほとんど来ない…」と感じたときにまず知っておきたいこと

問い合わせがこない原因は「デザイン」ではない

問い合わせがこない理由は、見た目の良し悪しだけではありません。多くの場合、原因は情報設計や導線、運用体制にあります。どれだけ美しく作られたサイトでも、ユーザーが迷ってしまえば問い合わせは増えません。

とくに中小企業のサイトでは、次のような構造的な問題がよく見られます。

  • 制作会社に任せてきれいなデザインにはなったが、その後ほとんど更新されていない
  • どのページから問い合わせしてほしいのか、社内で方針が決まっていない

ユーザーにとって重要なのは、「自分に関係する情報にたどり着けるか」「次に何をすればいいかが分かるか」であり、デザインはそのための手段にすぎません。
逆に、情報設計や導線が整理されていれば、多少見た目が古くても、一定の問い合わせは発生します。

なぜ、ちゃんと作ったはずのWebサイトから反応がないのか

ユーザーはサイトに訪れた数秒で「自分に関係があるかどうか」を判断します。目的が伝わらない、信頼材料が不足している、行動に移す導線が弱い、といった要素が重なると、離脱が発生します。

多くの企業サイトでは、トップページのファーストビューに「キャッチコピー+きれいな写真」はあるものの、次のような情報が抜けています。

  • どの地域・業種向けなのか
  • 具体的にどんな問題を解決してくれるのか
  • まず何を見ればよいのか(事例・料金・無料相談など)

このような状態だと、ユーザーは自分ごととして捉えられず、他サイトへ移動してしまいます。

また、サービス内容は書かれていても、「実績やお客様の声」「会社情報」「運営者プロフィール」などの“信頼の証拠”が少ない場合、「きちんと対応してくれる会社なのか」「この価格は妥当なのか」が判断できず、問い合わせをためらう原因となります。

よくある勘違い:「アクセスさえ増やせば問い合わせが増える」は誤解

アクセスを増やしても、サイトに「穴」があれば成果は出ません。まずは、サイト内でユーザーが離脱している箇所(離脱ポイント)を特定することが大切です。

広告やSNSで一時的にアクセスを増やしても、次のような「途中離脱」が多ければ、費用対効果は悪くなります。

  • 1ページ目ですぐ離脱している
  • サービス詳細ページまでは見られているが、その先の問い合わせページへの遷移が少ない
  • フォームページまでは来ているのに、送信完了率が低い

Webマーケティングでは「集客(アクセス)」「接客(コンテンツ・導線)」「クロージング(フォーム・問い合わせ対応)」の3つが揃って、はじめて成果が出ます。
アクセスだけを増やしても、接客とクロージングの設計に問題があれば、成果はほとんど変わりません。


「問い合わせがこない原因」を3つに分解してみる

原因1:そもそもWebサイトに人が来ていない

アクセス数自体が少なければ、問い合わせの母数が足りません。この場合はSEOや広告の見直しが必要です。

一般的な企業サイトの問い合わせ率(CVR)は1〜2%前後と言われています。つまり、月間100PVなら問い合わせ1〜2件でもおかしくありませんし、月間50PVしかなければ「問い合わせゼロ」であることも自然です。

「サイトはあるが社名でしか検索されていない」「サービス名やニーズ系キーワードでの流入がほとんどない」といった状態であれば、サイト内部の改善よりも、まず“人を連れてくる仕組み”づくりを優先すべきです。

原因2:見られてはいるが「選ばれていない」

ページは見られているのに、問い合わせにつながっていないケースです。ファーストビューで何者なのか伝わらない、メリットが自分ごと化されていない、競合との比較で負けているなどの要因が考えられます。

アクセス解析で「サービスページには一定数アクセスがあるのに、問い合わせページへの遷移が少ない」場合はこのパターンです。

よくある要因としては、次のようなものがあります。

  • ターゲットが広すぎてメッセージがぼやけている
  • 競合と比べたときの違いや強み(対応エリア、スピード、サポート体制など)が書かれていない
  • 「お客様の声」「事例」「具体的な成果」が少なく、選ぶ決め手がない

これらが重なると、「他社のほうが安心できそう」「あとでまた考えよう」と判断されてしまいます。

原因3:問い合わせフォームの直前で脱落している

問い合わせに関心はあるものの、フォーム到達前後で離脱しているケースです。導線が分かりにくい、フォームが長い、スマホで操作しづらいといった細かなストレスが原因になります。

よくある例としては、次のようなものがあります。

  • 問い合わせボタンがページ最下部にしかなく、スクロールしないと見えない
  • 必須項目が多く、「会社名・部署名・役職・住所・電話番号・予算」など、初回には負担が大きい情報を求めている
  • スマホでボタン同士が近すぎて押し間違えやすい、文字が小さくて読みにくい

こうした「小さなストレス」の積み重ねがユーザーの離脱を招きます。
アクセスがあり、サービスにも興味を持ってもらえているのに、最後の最後で取りこぼしている可能性があります。


原因1:アクセス自体が少ないときに見直したいポイント

まずは数字で確認する:どれくらい人が来ているのか

Googleアナリティクスやサーチコンソールで、月間訪問数や流入経路、検索クエリを確認してください。

最低限チェックしたいのは、次の3点です。

  • 月間ユーザー数(何人来ているか)
  • 主要チャネル別の流入(検索・SNS・広告・紹介などの比率)
  • サーチコンソールでの表示回数(Impression)、クリック数、平均掲載順位

「検索結果にほとんど表示されていない」「SNSや広告からの流入もほぼゼロ」といった場合、サイト内部の改善だけでは限界があります。
一方、表示回数はあるのにクリック率が低い場合は、タイトルやディスクリプションの書き方を変えるだけでも、アクセスを増やせる余地があります。

SEOの基本チェック:狙うべきキーワードで見つけてもらえているか

ターゲットが検索しそうな語句がページに含まれているか、タイトル・見出し・本文を見直します。とくに次の点を確認してください。

  • 「サービス名+地域名」「お悩みキーワード+業種名」など、ユーザーの検索意図に合う複合キーワードを使っているか
  • H1(ページタイトル)、H2・H3見出しに、自然な形でキーワードが含まれているか
  • ページごとに狙うテーマが1つに絞られているか(1ページにテーマを詰め込みすぎていないか)

また、ブログやお役立ち記事で「ユーザーが調べそうな悩み」単位のコンテンツを増やしていくことで、長期的に検索流入の土台を広げることができます。

「問い合わせがこない原因」を自社サイトに当てはめてみる簡易診断

主要ページごとに、流入数・直帰率・滞在時間・問い合わせ数(CV)を並べて、どのページで離脱が多いかを確認します。

例えば、次のように考えられます。

  • トップページ:直帰率が極端に高い → ファーストビューやメッセージがユーザーとずれている可能性
  • サービス詳細ページ:滞在時間は長いが問い合わせ遷移が少ない → 内容は読まれているが、行動喚起が弱い
  • 問い合わせページ:到達数はあるが送信率が低い → フォームの項目数やUIがネックになっている可能性

このように、「どこに一番大きな穴があるか」を特定できれば、やみくもに全体を直すよりも、少ない工数で問い合わせ増加につなげやすくなります。

市場とのズレ:商品・サービス自体が検索されていないケース

そもそもの需要が少ない、あるいはユーザーの認識している呼び名とズレている場合、市場との接点を見直す必要があります。

ニッチなサービスでは、「業界内での呼び方」と「ユーザーが検索する言葉」が異なることがよくあります。専門用語だけでなく、次のような観点で言葉を検討してください。

  • 一般ユーザーがどのように表現しそうか(例:専門用語に対して“簡単に言うと〇〇”といった説明を補う)
  • 競合他社がどんなキーワードで集客しているか(タイトルや見出しを参考にする)

また、検索流入だけに頼らず、SNSやオフライン(チラシ・名刺など)からの導線を整え、「社名やサービス名での指名検索」につなげる設計も重要です。


原因2:アクセスはあるのに問い合わせがこないときの見直しポイント

ファーストビューで「誰のための何のサイトか」が伝わっているか

ユーザーが一目見ただけで、ターゲット・提供価値・次の行動が分かるかを確認します。ファーストビューには、次のような要素を盛り込みたいところです。

  • 「〇〇エリアの中小企業向け」「個人サロン専門」など、対象を明確に限定する一言
  • 「問い合わせ0件のホームページを3倍にした◯◯の改善サービス」のように、成果や価値がイメージしやすい表現
  • 「まずは事例を見る」「無料相談を申し込む」など、次に取ってほしい行動が分かるボタン

ここで「自分のためのサービスだ」と理解してもらえれば、下層ページの内容も読まれやすくなります。

ターゲットがぼやけているページの典型パターン

「誰に向けて話しているのか」がはっきりせず、一般論ばかりで具体性がないページは、ユーザーの心に届きません。

例えば、「個人の方から法人様まで幅広く対応」「こんな方におすすめです」と書かれていても、具体的な業種・規模・課題が想像できないと、ユーザーは「自分のことではないかもしれない」と感じてしまいます。


この記事のまとめ:まずは「どこで取りこぼしているか」を分解する

この記事でお伝えしてきたように、「問い合わせがほとんど来ない」状態にも、いくつかのパターンがあります。まずはやみくもにデザインを変えるのではなく、

  • そもそもアクセスが足りていないのか
  • 見られてはいるのに、内容で選ばれていないのか
  • 問い合わせフォームの手前・直前で落ちてしまっているのか

を分けて考えることが出発点になります。

アクセスが少ないなら、キーワード設計やコンテンツ、外部からの導線づくりといった「人を連れてくるための施策」。ページは見られているのに反応がないなら、ターゲットの明確化や、強み・事例・信頼材料の見せ方など「選ぶ理由を整理すること」。フォーム直前で離脱が多いなら、導線や項目数、スマホでの操作性といった「小さなストレスの削減」。それぞれで取るべき打ち手は変わってきます。

まずはアクセス解析で現状を数値で把握し、「どこにボトルネックがあるのか」を可視化してみてください。原因さえ分かれば、改善の優先順位と次にやるべき一手が見えてきます。

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この記事を書いた人

Webマーケティング業界10年以上のフリーランス。
「低コストでも、効果のあるWebマーケティング」をご提供することをモットーに、多岐にわたる業種の会社さまのご支援を行っております。
※2025年1月に法人化しました。