「モノは写真で伝えられるけど、体験はどう伝えたらいいの?」
「言葉にしづらい魅力を、どうやってWebサイトで表現すればいい?」
体験型サービスの集客において、多くの方が感じる難しさがまさにこの点です。
ヨガ、陶芸、サウナ、美容、パーソナルトレーニング、農業体験…など、形のない“体験”は、抽象的でイメージしにくく、予約までの決断に時間がかかりがちです。
だからこそ大切なのが、「伝え方」の設計。
この記事では、体験の魅力を可視化し、“やってみたい”と思わせるコンテンツの作り方をご紹介します。
なぜ“体験”は売りにくいのか?
体験サービスがモノのように売りにくいのは、以下のような特徴があるからです。
- 商品と違って、完成形(=成果物)が見えづらい
- サービスの中身が人や雰囲気に左右される
- 利用者の感情や印象に大きく依存する
- 価格やスペックだけで比較されにくい
つまり、「スペックではなく“感情”で売る」必要があるのです。
たとえば、「A社の陶芸体験とB社の陶芸体験、どちらが上か?」という判断基準は明確ではなく、
「どちらのほうが楽しそうか」「自分に合っていそうか」「不安がないか」といった感覚的なポイントで比較されます。
魅力が伝わるコンテンツ設計の3要素
抽象的な体験の魅力を伝えるには、「コンテンツの見せ方」を戦略的に設計することが不可欠です。
とくに以下の3つは、Web予約や申込に直結する要素として非常に重要です。
1. 写真で“空気感”を伝える
人は文字よりも先に、ビジュアルで判断します。
だからこそ、どんな写真を載せるかが非常に重要です。
▷ 押さえておきたいポイント:
- サービスの様子だけでなく、参加者の笑顔や表情を写す
- 撮影アングルを工夫し、その場に自分がいるような視点を意識する
- 清潔感、明るさ、安心感のある写真を使う
- 「楽しそう」「気持ちよさそう」「おしゃれ」と思わせる雰囲気を重視する
例:
ヨガ体験なら、ポーズよりも「深呼吸してリラックスしている表情」
陶芸体験なら、作品よりも「笑いながら土を触っている手元」など
写真は、体験の「空気」を言葉以上に伝えてくれる力があります。
2. 口コミで「他人のリアルな声」を活用する
体験サービスは“誰かのリアルな感想”が何よりも信頼されます。
とくに、これから初めて利用する人にとっては、過去の参加者の声が最大の判断材料です。
▷ 口コミ掲載のポイント:
- 「楽しかった」だけでなく、**なぜそう思ったか(背景やストーリー)**を引き出す
- 初心者・一人参加・親子など、ターゲットに近い属性の声を載せる
- 「悩んでいたけど参加してみたら…」という不安解消型の口コミは非常に有効
- 顔出し写真+名前(もしくはイニシャル)で信頼感を高める
例:
「陶芸なんて難しそうと思っていましたが、先生がとても丁寧で安心して楽しめました。自分の作品が完成した時は思わず笑顔に。30代・女性」
こうした「自分にもできるかも」という感情の橋渡しが、体験予約の集客をサポートします。
3. ストーリーで「体験の価値」を可視化する
写真や口コミだけでは伝えきれない部分を補うのが、ストーリーによる補完コンテンツです。
特に、サービスを通して得られる気づき・変化・感情をストーリー形式で伝えることで、体験の価値が一段と明確になります。
▷ ストーリー設計のポイント:
- 「どんな人が、なぜこの体験を選び、どう感じたのか」を1本の記事にまとめる
- Before→体験中→Afterの流れを構造化
- 体験することで生まれる変化や感情の揺らぎを描写する
- インタビュー形式にすることで信ぴょう性を上げる
例:
「仕事に追われる日々に疲れていた私が、週末の陶芸体験で“土の温かさ”に癒やされた話」
→ 「今では月に一度、リセットするための時間として通っています」
こうしたストーリーがあると、自分の悩みや気持ちと重ね合わせやすくなり、参加意欲が高まります。
コンテンツ設計の失敗あるあると対処法
体験サービスのページでよく見かける“もったいない”コンテンツの例をいくつかご紹介します。
❌ ただの説明文だけで終わっている
→ ✅ 写真・口コミ・ストーリーを組み合わせて、五感に訴える
❌ おしゃれなデザインだが内容が薄い
→ ✅ 見た目よりも「伝わるかどうか」を優先する
❌ 専門用語ばかりで親しみがない
→ ✅ 初めての人でも安心して理解できる言葉に変換する
これらを見直すだけでも、Web予約率の改善につながるケースは多々あります。
“伝わる設計”が予約を増やす近道
「体験の魅力が伝わらない=予約されない」
この構図を変えるには、サービスの質ではなく「伝え方」の質を上げる必要があります。
実際に、WebサイトやLP(ランディングページ)の見せ方を工夫することで、予約数が1.5倍〜3倍になった例も珍しくありません。
外部の視点を取り入れて、予約導線の改善やコンテンツの最適化を行うマーケティング支援やコンサルティングも一つの手段です。
まとめ|体験の価値を“伝える力”が予約数を決める
体験型サービスは、目に見えない価値を届けるもの。
だからこそ、伝え方次第で結果は大きく変わります。
おさえるべきポイントは以下の3つ:
- 写真で“空気感”を伝える
- 口コミで“安心感”を与える
- ストーリーで“感情の共感”をつくる
この3つを意識したコンテンツ設計ができれば、体験の魅力が伝わりやすくなり、結果として予約獲得につながります。
「なぜ予約が入らないのか分からない」
「他社と差別化ができない」
そんなお悩みがある方は、コンテンツの設計そのものを見直すタイミングかもしれません。
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