店舗がLINEの友だちを増やすためにできる導線づくり

「店舗のLINE友だちを増やしたいけれど、何から手をつければいいのか分からない」そんな悩みを抱えるオーナーの方は少なくありません。この記事では、LINE友だちを単なる「数」ではなく来店につながる資産として育てるための基本的な考え方から、店頭での導線づくりや特典設計まで、店舗目線で押さえておきたいポイントを具体的に解説します。

目次

店舗がLINEの友だちを増やしたいときに、まず押さえるべき考え方

なぜ「LINEの友だち数」が店舗ビジネスのカギになるのか

LINEは開封率が高く、クーポンやリマインドを直接届けられるため、来店や再来店を促すコストを低く抑えやすいツールです。友だち数は単なる数値ではなく、将来的な来店機会を生み出す「顧客リスト」としての価値があります。

紙のポイントカードやメールマガジンと比べて国内での利用率が非常に高く、日本ではほぼ全世代で生活インフラのように使われています。そのため、通知が埋もれにくい「プッシュ型メディア」として機能する点が特徴です。

一度「友だち」になってもらえれば、新商品告知、空席やキャンセル枠の案内、雨の日クーポンの配布などを、低コストで何度でも実施できます。これにより、「新規獲得コストよりもリピート売上が大きくなる」構造をつくりやすくなります。

友だちを“数”ではなく“来店につなげる資産”として捉える

LINEの友だちは、追加された後に「何を送るか」で価値が決まります。来店率や購入頻度を高める施策(セグメント配信、ショップカード機能など)を前提にアカウントを設計することが重要です。

友だちの「数」だけを追いかけると、特典だけが目当てで来店しない「幽霊友だち」が増え、配信コストやブロック率だけが高くなるリスクがあります。そこで、次のような設計が有効です。

  • 来店経路(店頭QRコード、ホームページ、広告など)や属性(新規、常連、高単価顧客など)ごとにタグ付けし、配信内容を変える
  • スタンプカード機能で「来店回数」「利用金額」に応じた特典を段階的に設定する

このように、「誰にどんなメッセージを送れば、どれくらい来店が増えるのか」をデータで把握しながら、友だちを資産として育てていくことが大切です。

店舗集客で使える「LINE友だち導線」の全体像

自然流入と広告流入の2パターンを理解する

LINEの友だち獲得には、「自然流入」と「広告流入」の2つのパターンがあります。

  • 自然流入:店頭のQRコード、ホームページ、SNSプロフィールなどからの流入。低コストで、来店と直結しやすいのが特徴です。
  • 広告流入:友だち追加広告やアプリ内の有料施策などで、来店前のユーザーも含め幅広く獲得できます。費用対効果を測りながら、自然流入と併用して活用します。

特に店舗ビジネスの場合、店頭QRコードからの自然流入が最もボリュームを作りやすく、「来店ついでの登録」と「その場で使える特典」の組み合わせが定番です。

一方、出店直後や新エリアへの進出時など、まだ来店客数が少ない段階では、LINEの友だち追加広告やスタンプ・ポイント関連の有料施策を組み合わせることが有効です。「近隣在住」「興味関心」などでターゲットを絞り込みながら、認知と友だち数を一気に確保する戦略が取りやすくなります。

店舗が優先すべき導線はどこか(飲食・小売・美容の違い)

業態によって、優先すべき友だち獲得導線は異なります。

  • 飲食店:店頭QRコード+即時クーポンで登録を促し、リピート施策としてショップカードを活用する方法が有効です。
  • 小売店:レジ横で短時間に登録してもらう導線づくりがポイントです。会計のタイミングで案内しやすいためです。
  • 美容サロン:予約導線(リッチメニューから予約ページへの誘導)と、施術後のフォロー配信が効果的です。

さらに、業態ごとの特徴を踏まえた運用が求められます。

  • 飲食:ランチ/ディナーなど時間帯別のクーポンや、「雨の日限定」「曜日限定」の配信がしやすく、セグメント配信との相性が良い業態です。
  • 小売:購入履歴やカテゴリ(コスメ、アパレルなど)ごとにタグ付けし、新商品やセール情報をパーソナライズして送ることで、反応率を高めやすくなります。
  • 美容:来店サイクル(例:4週間ごと)に合わせた「次回予約のリマインド」や「スタイル提案」など、CRM的な使い方が売上に直結しやすい業態です。

これらの違いを前提に、「どの導線をメインの獲得ルートとするか」を明確に決めておくと、運用がぶれにくくなります。

店頭での導線づくり:来店客を確実に友だちに変える工夫

どこにQRコードを置くと一番追加されるのか

店内では、場所ごとに役割を分けてQRコードを配置することが重要です。

  • 入口付近:まずLINEの存在に気づいてもらうための場所として活用します。
  • レジ横:会計時にスタッフが声かけをしやすく、登録を促すのに適しています。
  • テーブルや待合スペース:会計後や待ち時間に、ゆっくりと登録を完了してもらう場所として機能します。

効果検証のために、入口用・レジ用・席用でQRコード(友だち追加ガイド上の経路設定)を分けておくと、「どこからの追加が多いか」「どのPOPデザインが効果的か」を後から分析しやすくなります。

また、混雑する時間帯はレジ前で立ち止まる時間が短くなるため、席や待合スペースのQRコードを活用し、「会計後にゆっくり登録してもらう」設計も有効です。

思わずスキャンしたくなる店頭POP・フライヤーの作り方

店頭POPやフライヤーは、次のポイントを押さえると登録率が高まりやすくなります。

  • キャッチコピーは短く、「今すぐ登録でドリンク無料!」のように分かりやすくする
  • 写真は「特典内容」や「実際の商品」が一目で伝わるものを使用する
  • 色はブランドカラーをベースにしつつ、視認性の高い配色にする
  • サイズは視線の高さに合うA4前後を目安に配置する

さらに、次の工夫が効果的です。

  • 手順を3ステップで明記する(例:①QRコードを読み取る → ②友だち追加 → ③クーポン提示
  • 特典の条件(平日限定・ランチタイムのみ・1回限りなど)を小さくてもよいので明記し、お客さまに安心感を与える
  • QRコードの周りに十分な余白を取り、離れた位置からでも「LINEアカウント」「特典内容」「QRコードの位置」が一目でわかるレイアウトにする

テーブル用には小さめの卓上POP、テイクアウトには紙袋やレシートへの印字など、接点ごとに媒体を変えることも有効です。

スタッフの声かけトーク例

スタッフの声かけは、言い方ひとつで結果が大きく変わります。

忙しいときの一例としては、

「よろしければ今ならドリンクが無料になります。QRコードはこちらです!」

といった、メリットを明確に伝える声かけが有効です。

一方、「登録してください」のように、登録そのものをお願いする言い方は、お客さまに負担感を与えやすくなります。「今だけの特典です」「すぐに使えますよ」といった言葉を添えて、登録する価値を具体的に伝えるようにしましょう。

ほかにも、次のようなトークが使えます。

  • 「紙のスタンプカードからLINEに変わりました。今ご登録いただくと、○○をプレゼントしています。」
  • 「次回からのご予約がLINEだけで完結します。キャンセルや時間変更も簡単です。」

このように、「お客さま側のメリット」と「特典」をセットで伝えると、断られにくくなります。

また、スタッフごとにトークがばらつくと成果が読みにくくなるため、基本トークをマニュアル化したうえでロールプレイを実施し、キャンペーン期間中は「声かけ率」を数値でチェックする体制を整えると、友だち追加数を安定させやすくなります。

「特典設計」で友だち追加率を一気に高める

その場で使えるインセンティブが強い理由

その場で即時に利用できる特典は、心理的なハードルが低く、友だち登録率を大きく引き上げやすいインセンティブです。一方で、利益を守るためには、割引率や利用条件(平日限定、1人1回までなど)を事前に設定して原価管理を行う必要があります。

効果的な特典設計のポイントとして、次のような組み合わせが挙げられます。

  • 「登録直後にその場で使える特典」と「次回来店で使える特典」をセットにし、2回の来店を前提に構成する
  • 割引クーポンだけでなく、「人気メニューのミニサイズ提供」「デザートのトッピングサービス」「ドリンクのサイズアップ」など、満足度が高く原価の低い特典を優先する

これにより、利益を圧迫せずに友だち追加率とリピート率を同時に高めることができます。

リピートにつながるショップカード・スタンプカードの使い方

紙のスタンプカードからLINEのショップカードへ移行する場合は、既存顧客向けに「移行特典」を用意することでスムーズに移行しやすくなります。

スタンプカード設計のポイントは、次のとおりです。

  • スタンプの目標数は現実的なラインに設定する(例:10回来店で1回無料など)
  • 有効期限は短すぎず長すぎない期間に設定し、3〜6ヶ月程度を目安とする

ショップカードの具体的な活用方法としては、以下が有効です。

  • 雨の日や閑散曜日には「スタンプ2倍デー」を実施し、来店数の山谷をならす
  • ランク制(スタンプ5個〜など)を設け、到達ごとに特典を用意して「続けて通う理由」をつくる

まとめ:LINE友だちを「売上につながる資産」に育てる

LINEの友だちは、単に「数を増やす」だけではなく、「どの導線から、どんなお客さまが登録して、その後どう動いているか」までを踏まえて設計していくことが肝心です。店頭でのQRコードの置き場所やPOPの見せ方、スタッフの声かけひとつで、同じ来店数でも友だち追加数は大きく変わります。

そのうえで、「登録したくなる特典」と「また来たくなる特典」をセットで用意し、ショップカードやスタンプカードを通じて2回目・3回目の来店につなげていくと、友だちが着実に売上につながる顧客リストへと育っていきます。

まずは、メインとなる導線(入口・レジ・テーブルなど)をひとつ決めて、

  • QRコードの配置
  • POPの内容
  • スタッフトーク
  • その場の特典・次回来店特典

を揃えるところから始めてください。小さな改善を積み重ねることで、友だち数と売上の両方を無理なく伸ばしていくことができます。

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この記事を書いた人

Webマーケティング業界10年以上のフリーランス。
「低コストでも、効果のあるWebマーケティング」をご提供することをモットーに、多岐にわたる業種の会社さまのご支援を行っております。
※2025年1月に法人化しました。