一人で全部任されているWeb担当者が抱えがちな悩みと楽になる考え方

目次

一人で全部任されているWeb担当者へ ― まず最初に伝えたいこと

「なんでも屋」にさせられていないですか?

社内で「Webに詳しそうだから」「若いから詳しいでしょ」といった理由から、気づけばホームページ、SNS、ネット広告、チラシのデザイン確認、採用サイト、さらには社内のITサポートまで、あらゆる仕事があなたに集まっていないでしょうか。

  • サイトの更新
  • ブログやお知らせの投稿
  • InstagramやXの運用
  • アクセス解析、SEO対策
  • 制作会社とのやりとり
  • 撮影やバナー作成 など

本来であれば複数人で分担するべき役割を、「一人Web担当者」にすべて任せてしまう会社は少なくありません。その結果、「Webマーケター」「ディレクター」「デザイナー」「ライター」「社内ヘルプデスク」など、いくつもの役割を同時にこなす“なんでも屋”になりがちです。

とくに中小企業や地方の住宅・建築業界では、「とりあえずホームページは作ったから、あとは社内の詳しそうな人が面倒を見る」という構図が増えています。本来であれば大企業なら専任チームで分担するような領域(戦略立案・サイト改善・広告運用・SNS企画など)を、一人で「全部持つ」ことを前提にしてしまっているケースが多いのです。

これは、あなたの能力や段取りが悪いからではありません。
そもそも「一人で全部やる前提」の体制になっていること自体が、かなり無理のある状態です。Web担当者の仕事は、営業・総務・情報システム担当と同じく「専門職」に近いにもかかわらず、「片手間でできる仕事」と誤解されやすいという、構造的な問題を抱えています。

そのモヤモヤは「あなただけの問題」ではありません

「自分がもっと勉強すれば…」
「要領よく動けない自分が悪いのかも…」

そんなふうに、自分を責めてしまっていないでしょうか。

一人Web担当者の悩みには、個人の努力や性格ではどうにもならない“構造的な問題”が含まれています。

  • 役割が曖昧なまま「とりあえず任せる」
  • 予算も権限もないのに、数字だけは求められる
  • Webのことを話せる同僚がいない

こうした環境の中でモヤモヤやしんどさを感じるのは、当然のことです。

しかもWebの世界は、検索エンジンやSNSの仕様変更が頻繁で、「昨日までの正解が、今日には古くなっている」こともよくあります。このような変化の激しい領域を、一人で、しかも他の業務と兼務しながら追いかけ続けるのは、どれだけ優秀な人でも現実的ではありません。それでも多くの企業では「Web担当=何でもできるはず」と期待され、そのギャップが担当者のストレスになっています。

この記事では、「一人 web担当 悩み」というテーマで、よくある悩みを整理しつつ、「どう考え方を変えれば、少しラクになるのか」をお伝えします。
あなたの努力不足ではなく、「仕事の構造」を見直す視点を一緒に持っていきましょう。


一人Web担当者が抱えがちな悩みとは?

よくある悩み1:何から手をつければいいのか分からない

ホームページもSNSも広告も、やろうと思えばいくらでもタスクは出てきます。
上司からは「とりあえずアクセス増やして」「SNSもやろう」「広告も出したい」と言われ、気づけばToDoリストはいっぱいになってしまいます。

  • どれから始めればいいのか
  • 何にどれくらい時間をかけるべきなのか
  • そもそも何をやれば成果につながるのか

この優先順位が分からないまま動き続けると、「とりあえずすぐ終わる作業だけを片付ける」日々になりがちです。その結果、肝心の成果につながる部分に手が回らず、「忙しいのに成果が出ない」という悪循環に陥ります。

本来は「自社の目的に対して、どのチャネルに注力するか」を決める戦略フェーズが必要です。しかし、その時間を取れないまま「頼まれた順にこなすモード」に入ってしまうと、どれだけ頑張っても成果が見えにくくなります。

よくある悩み2:会社からの期待が曖昧でプレッシャーだけ大きい

「ホームページからもっと問い合わせがほしい」
「Webで集客できるようにして」

そう言われて任されたものの、具体的にどれくらいの成果を、いつまでに、どのくらいの予算で目指すのかが曖昧なまま、というケースは非常に多いです。

目標がはっきりしていないのに、「最近どう?」「成果出てる?」とだけ聞かれると、常に責められているような感覚になります。
「自分のやり方が間違っているのでは…」という不安だけが積み重なり、心がすり減っていきます。

本来であれば、「問い合わせ◯件」「来場予約◯件」といったゴールだけでなく、「そのためにどんな準備期間が必要か」「コンテンツ投資にどれくらいかかるか」も一緒に議論すべきです。しかし多くの現場では、そこまで踏み込んだ会話が行われていません。その結果、「手段や条件は任せないのに、結果だけは任されている」状態になりやすくなります。

よくある悩み3:上司や同僚がWebを理解してくれない

  • 「ブログを毎日書けばすぐに検索で上がるんでしょ?」
  • 「お金かけなくてもSNSでバズればいいじゃない」
  • 「ホームページ作ったんだから、あとは自然にお客さん来るよね?」

こうした言葉を言われて、心の中でツッコミを入れたことがあるかもしれません。
Webの仕組みや成果が出るまでの時間感覚を共有できないと、「期待」と「現実」のギャップはどんどん広がります。

説明しようとしても、

  • 専門用語をどう噛み砕けばいいのか分からない
  • 「難しい話はいいから」と途中でさえぎられる

といったことも起きがちです。

とくに、チラシや口コミで集客できていた時代を経験している経営層ほど、「Webも同じ感覚で短期的に成果が出る」とイメージしがちです。SEOやコンテンツマーケティングのように、「半年〜1年かけて土台を育てる」タイプの施策は、その価値を理解してもらうハードルが高く、担当者だけが焦ってしまう構図になりやすいといえます。

よくある悩み4:制作会社とのやり取りで板挟みになる

一人Web担当者は、社内と制作会社の“通訳”の役割も担わされます。

  • 上司は「かっこいいサイトにして」「安くして」「急いで」と言う
  • 制作会社は「工数的にそれは難しい」「目的は何ですか?」と聞いてくる

この間に立ち、要件を整理し、予算とスケジュールを調整し、デザインや原稿にOKを出す必要があります。しかし、専門用語も多く、自分自身も100%理解しきれていない状態で判断しなければならず、常に不安がつきまといます。

さらに問題が起きたときには、社内からは「なんでちゃんと伝えなかったの?」、制作会社からは「そう聞いていません」と言われる板挟み状態に陥ることもあります。

外部パートナーとのやり取りには、本来「要件定義」「成果物の基準」「コミュニケーションルール」といった土台づくりが必要です。しかし一人Web担当者は、それらも自力で整えなければならないケースが多く、その結果「プロジェクト管理」「品質チェック」「トラブル対応」といった、本来なら別担当がいるような役割まで背負い込んでしまいます。

よくある悩み5:成果が出ているのか、自分でもよく分からない

アクセス解析ツールを見ても、

  • 数字は出ているけれど、それが「良い」のか「悪い」のか分からない
  • そもそも、何を指標に見ればいいか分からない

という状況になりやすいものです。

上司から「で、結局どうなの?」と聞かれても、
「なんとなく良くなっている気がするけれど、はっきり言えない」と感じてしまい、自信を持って報告できません。成果が見えないと、モチベーションも維持しにくくなります。

さらに、「問い合わせは増えていないけど指名検索は増えている」「離脱率は下がっている」といった“じわじわ効いている改善”は、指標の選び方と伝え方を工夫しないと評価されにくい側面があります。「売上」という最終指標だけを見られると、「途中経過の前進」がなかったことにされてしまい、担当者だけが空回りしているように感じてしまうのです。

よくある悩み6:全部自分でやろうとして時間も気力も足りない

更新作業、原稿作成、画像編集、SNS投稿、アクセス解析、社内報告…。
気づけば毎日が「締切に追われているだけ」で終わってしまい、腰を据えて戦略を考える時間が取れません。

「どうせ自分でやらないと終わらない」
「他の人にお願いしても、結局説明に時間がかかる」

そう思ってさらに抱え込んでしまうと、心身ともに消耗していきます。

一人情シス(一人情報システム担当)の世界でも同じことが起きていますが、「全部自分でやった方が早い」と感じる優秀な人ほど燃え尽きやすいと言われます。Web担当者も同様で、「属人化した状態で回っているように見える」ほど、実はリスクと負担が高まっていることを理解しておくことが大切です。


なぜ一人Web担当者はこんなにしんどくなりやすいのか

一人なのに「戦略も実務も全部やって」と言われがちな構造

本来、Webマーケティングには次のような異なる役割があります。

  • 戦略立案(どのターゲットに、どのチャネルで、何を伝えるか)
  • ディレクション(プロジェクトの進行管理や外部との調整)
  • 制作(デザインやコーディング、ライティングなど)
  • 運用(更新、分析、改善案の実行)

しかし、多くの中小企業では、これらを一人にすべて求めてしまう構造になっています。しかも他の業務(総務・営業・採用など)との兼務であることも珍しくありません。

「戦略も考えて、手も動かして、効果検証もして、報告資料も作る」というのは、フルタイムで複数人がかりでも大変な仕事です。一人で抱え込んでしんどくなるのは、当然の流れといえます。

背景には、「デジタル化の重要性は理解しているが、人員や予算を十分に割けない」という中小企業ならではの事情があります。そのしわ寄せが「なんとなくWebに詳しそうな人」に集中し、結果として“一人なんでも屋体制”が固定化してしまうのです。

役割が曖昧なまま「とりあえず任せる」ことから起こるミスマッチ

  • 何をゴールにするのか
  • どこまでやるのが自分の役割か
  • どのくらいの権限と予算が与えられているのか

これらが曖昧な状態で、「Web担当」という肩書きだけがつき、「期待だけは大きい」というミスマッチが起こりがちです。

役割がはっきりしないと、

  • 自分で「ここまでやるべき」と思い込んで無理をする
  • 上司は「もっとできるはず」と感じて不満を持つ

というすれ違いが生まれます。

さらに、「問い合わせを増やしたい」「採用を強化したい」「ブランドを良く見せたい」など、複数の目的がごちゃ混ぜになったまま走り出してしまうこともよくあります。その結果、「誰のための、何のためのWeb施策なのか」がぼやけ、担当者は日々の作業に追われながらも「これでいいのか」という不安を抱え続けることになります。

正解が見えない仕事なのに、評価だけは売上や問い合わせ数で測られる

Webの世界には、「これをやれば必ず成果が出る」という絶対的な正解はありません。競合や業界、時期、商品によって、うまくいく施策は変わります。

にもかかわらず、評価だけは

  • 売上
  • お問い合わせ数
  • 資料請求数

といった“最終成果”だけで判断されがちです。これらの数字はWebだけでなく、営業体制や商品力、価格、ブランド力などさまざまな要因に左右されるのに、「Web担当の成果」と一括りにされてしまいます。

たとえば問い合わせは増えていても、営業のフォロー体制が追いついていなければ受注にはつながりませんし、商品・サービス自体の競争力が弱ければ、どれだけWebで集客しても成約率は上がりません。それでも「Webからの売上が伸びていない=Web担当の成果が出ていない」と見られてしまうと、担当者だけが責められる構造になってしまいます。

Web業界の変化スピードに、個人で追いつくのはそもそも無理がある

検索エンジンの仕様変更、SNSのアルゴリズム、広告プラットフォームのアップデートなど、Webの世界は1~2年で常識が変わることも珍しくありません。

  • SEO
  • SNS運用
  • 広告運用
  • アクセス解析
  • UI/UX
  • コンテンツマーケティング

これらをすべて一人で、しかも本業をこなしながら追いかけ続けるのは、物理的に不可能に近いです。「知らないことが多すぎる」と感じるのは、あなたが勉強していないからではなく、それだけ分野が広く、変化が速いからです。

現場では、情報システム担当や営業企画など「一人専門職」が増えていますが、どの領域でも「専門性の高い仕事を一人で抱えると、どうしても知識の更新に限界が来る」ことが問題になっています。Web担当も同じで、「個人の勉強努力だけでカバーする」のには明らかな限界があると理解しておく必要があります。


しんどさを整理する:悩みを3つのレイヤーに分けてみる

レイヤー1:心理的な孤立感・不安

「誰にも相談できない」「失敗したら自分のせい」という思い込み

一人Web担当者は、社内で同じ仕事をしている人がいないことが多く、「相談できる相手がいない」という感覚を持ちやすいです。

  • 「これで合っているのか」
  • 「この施策は意味があるのか」
  • 「この数字は良いのか悪いのか」

こうした疑問を共有できないまま一人で判断し続けるのは、相当な心理的負荷になります。「うまくいかなかったら自分の責任だ」と抱え込むほど、怖くてチャレンジできなくなり、行動量も落ちてしまいます。

とくに、「周りはアナログ中心で、自分だけがWebを任されている」という環境では、ちょっとした相談や雑談もできず、「会社の中で一人だけ違う言語を話しているような孤立感」を抱えがちです。この“心理的な孤立”こそが、一人Web担当者の一番のしんどさだという指摘もあります。

メンタルが削られると、正しい判断もしにくくなる

疲れ切っているときや不安でいっぱいのときには、どうしても視野が狭くなります。

  • 手っ取り早く結果が出そうな「楽な方法」に飛びついてしまう
  • 逆に、慎重になりすぎて何も決められなくなる

など、冷静な判断がしにくくなります。

Webの仕事は短期的な結果だけでなく、中長期的な視点も必要です。メンタルがすり減った状態では、本来取るべきバランスの良い判断が難しくなり、「しんどさ」がさらに増していく悪循環が生まれます。

そのため、一人Web担当者向けの支援サービスの中には、「技術サポート」だけでなく、「悩みを聞く」「一緒に優先順位を整理する」といった“伴走”を重視するものも増えています。それだけ、メンタル面のケアが重要だと認識され始めているのです。

レイヤー2:知識・スキル不足への焦り

「知らないことが多すぎる」状態が続くと、自信が持てなくなる

新しいツールや概念が次々と登場する中で、

「自分は何も分かっていないのではないか」
「担当なのに、こんなことも知らないなんて」

と落ち込んでしまう方は少なくありません。

しかしWebの世界では、専門家同士でさえ、すべてをカバーできている人はほぼいません。

  • SEOが得意な人
  • 広告運用が得意な人
  • デザインやUIが得意な人
  • コンテンツ作成が得意な人

と、得意分野が分かれていて当然です。一人で全部完璧に理解するのは、そもそも無理のある前提なのです。

そこで近年は、一人Web担当者向けに「まず押さえるべき基礎だけを体系立てて学べる講座」や、「戦略→サイトづくり→運用→改善」という4ステップで学ぶカリキュラムなども増えています。こうした“全体像をつかむための学び場”を活用することで、「どこから学べばいいか分からない」という不安を和らげやすくなります。

「全部を完璧に理解しよう」とするほど苦しくなる罠

「勉強しなきゃ」と思い、

  • セミナー動画を片っ端から見る
  • 本を買い込む
  • ブログ記事を読み漁る

といった行動自体は、とても前向きなことです。
ただ、「全部を完璧に理解してから動き出そう」とすると、いつまで経っても実行に移せなくなってしまいます。

Webの世界では、「まずやってみて、数字を見て、少しずつ改善する」ことが何より大切です。必要なのは“完璧な知識”ではなく、「最低限の基礎を押さえ、試しながら学ぶ姿勢」です。

また、「自社の状況に本当に必要な知識だけを選ぶ」ことも重要です。例えばローカルな住宅会社が、最新の海外マーケティングトレンドをすべて追いかける必要はありません。まずは「自社のターゲットと地域で効きそうな施策」に絞って学ぶだけでも、十分に成果につなげることができます。

レイヤー3:組織・リソースの問題

そもそも一人では回らない仕事量になっていないか?

自分の頑張りでなんとかなる限度を、超えてしまっていないでしょうか。

  • サイトのページ数が多い
  • 複数のSNSアカウントを運用している
  • 広告運用も社内で完結させている
  • 他部署の業務とも兼務している

こうした状況では、「自分の段取り力」だけで解決しようとするのは危険です。仕事量そのものを見直す、外部に任せる、社内で役割分担をするなど、構造を変えないと焼け石に水になってしまいます。

実際、ホームページやSNSの運用を外部に一部委託したり、更新作業だけをサポートしてもらう「運用代行サービス」に切り替えた企業では、担当者の残業が減っただけでなく、戦略や分析に時間を回せるようになった結果、問い合わせ数が増えた例もあります。「一人で抱えない仕組みづくり」そのものが、立派な改善施策だといえます。

予算も権限もないのに「成果だけは出して」と言われる現実

  • 広告の予算はほとんどない
  • 制作会社を変える権限もない
  • サイトの構造を根本から変える決定権もない

そんな中で「なんとかWebから集客して」と言われても、できることには限界があります。権限と予算がない状態で「結果」だけを求められると、担当者だけが板挟みになり、精神的にも追い詰められてしまいます。

本来であれば、「この予算と体制なら、どの程度の結果が現実的か」を経営側と一緒にすり合わせる必要があります。外部のWebコンサルタントを入れて、「目標とリソースのバランス」を第三者の視点から整理してもらうだけでも、「担当者の頑張り不足」のように扱われていた問題が、「組織としての投資と体制の問題」として認識されやすくなります。


楽になるための考え方1:まず「一人で全部やる前提」を手放す

すべてを自分でできなくていい、という前提を持つ

「責任感が強い人ほど、全部自分で抱え込みやすい」という傾向があります。
しかしWeb担当者の仕事は、一人で完結させるにはあまりに領域が広く、専門性も多岐にわたります。

まず、「一人で全部やるべき」という前提を、心の中でそっと手放してみてください。

  • できること
  • できないこと
  • やるべきこと
  • やらない方がいいこと

を分けて考えることは、仕事を投げ出すことではなく、「成果を出すための戦略的な判断」です。

同じように“一人で全社のITを見ている情報システム担当者”向けの研修でも、「全部を自分でやろうとしない」「外部パートナーと組む前提で設計する」という考え方が推奨されています。Web担当者も、同じ発想を持ってよいのです。

「自分がやること」と「外に任せてもよいこと」を線引きする

たとえば、次のように整理できます。

【自分がやること(コア業務)】

  • 自社の強みや顧客理解に基づいた戦略・方向性の検討
  • 上司や現場とのすり合わせ、社内調整
  • アクセス解析を見て方針を決める
  • 自社ならではの情報発信(事例、社員紹介など)

【外に任せてもよいこと(ノンコア・専門性の高い実務)】

  • サイトのデザインやコーディング
  • 高度なSEOの技術的施策
  • 複雑な広告運用設定
  • 撮影や専門的なライティング

一人で全部の専門スキルを身につけるのではなく、「何を内製し、何を外注するか」を決める力を持つことが、長期的には自分を守ることにつながります。

最近では、「専任のWeb担当者がいない企業向けに、戦略立案から運用までを丸ごとサポートするサービス」や、「更新作業だけを代行する運用支援」など、細かく切り出せる外部サービスも増えています。全部をいきなり任せるのではなく、「ここだけ手伝ってもらう」という設計がしやすくなってきているのも追い風です。

会社の期待と自分のキャパをすり合わせるための会話のコツ

上司と話すときに、いきなり「一人では無理です」と伝えると、ただの“できない宣言”として受け止められてしまうことがあります。

おすすめの伝え方は、次の流れです。

  1. まず「やりたい意欲」をきちんと伝える
    「Webからの集客を増やしたいという会社の方針には、私も賛成です。できる範囲で力になりたいと思っています。」
  2. 次に「現状の仕事量」と「時間の制約」を数字で共有する
    「現在、週にこれくらいの時間をWebに使えていますが、タスクとしてはこれだけあります。」
  3. そのうえで「優先順位の相談」として話を持ちかける
    「この中で、どの施策を優先して進めるべきか、一緒に決めていただけませんか。」
  4. 「外部に任せる案」も選択肢として示す
    「もし予算が許されるなら、ここだけ外部パートナーにお願いすることで、私の方で戦略や分析に集中できると思います。」

対立ではなく、「一緒にどう進めるかを考える相談」として話すことで、上司も受け止めやすくなります。

事前に自分のタスクを一覧化しておき、「このままだと重要な施策に時間が割けない」という“見える化”をしておくと、感情論ではなく“業務設計の話”として対話しやすくなります。これは、働き方改革の現場でよく使われる手法で、一人Web担当者にも有効です。


楽になるための考え方2:仕事を「役割」で分解してみる

戦略・企画/制作・運用/分析・改善/外部調整の4つに分けて考える

一人Web担当者の仕事を、次の4つにざっくり分けてみます。

  1. 戦略・企画
    ターゲット、目的、KPI、施策の全体像を考える部分。
  2. 制作・運用
    ページの作成・更新、SNS投稿、メール配信など、実際に手を動かす部分。
  3. 分析・改善
    アクセス解析や広告レポートを見て、うまくいっている点・いない点を確認し、改善案を出す部分。
  4. 外部調整
    制作会社やコンサルタント、広告代理店とのやりとり、社内の関係部署との調整。

「全部ごちゃっとしている状態」から、「自分は今どの役割の仕事をしているのか」を意識するだけでも、頭の中がかなり整理されます。

この4区分は、多くの教育プログラムや外部コンサルティングでも使われている「Web担当者の仕事の基本フレーム」に近いものです。自分の業務をこの枠に当てはめてみることで、「どこに時間を使いすぎているか」「どの役割が手薄か」が見えやすくなります。

「どの役割を優先して担当するのが自社にとって一番効果的か」を見極める

会社の状況によって、優先すべき役割は変わります。例えば、

  • そもそも方向性がバラバラ → 戦略・企画に時間を割くべき
  • サイトはある程度整っているが、まったく更新されていない → 制作・運用を強化
  • なんとなく施策を打っているが、成果が見えていない → 分析・改善に注力
  • 外注に丸投げで、社内にノウハウがない → 外部調整+最低限の戦略を自社で持つ

といった具合に、「今の自社にとって、一番ボトルネックになっているのはどこか」を考えてみてください。

一人で全部100点を目指すのではなく、「一番効果の高い部分に、限られたリソースを集中させる」という発想が大切です。

たとえば住宅・建築業界では、「とりあえずホームページはあるが、更新されておらず、実績やスタッフの人柄が伝わっていない」というケースが少なくありません。この場合は、難しいSEOテクニックよりも、「事例紹介やスタッフ紹介の記事を継続的に増やす」といった“制作・運用”の役割に優先的に時間を割くほうが、成果につながりやすくなります。

4つの役割ごとに、最低限押さえておきたいポイント

戦略・企画

次の4点をA4一枚程度に整理しておくと、迷いが減ります。

  • 誰に(ターゲット)
  • 何を(自社の強み・提供価値)
  • どのチャネルで(サイト、SNS、広告など)
  • 何を目標に(問い合わせ数、資料請求、来店予約など)

社内で共有できる「簡易Web戦略シート」を作っておくと、制作会社や外部パートナーにも意図が伝わりやすくなります。

制作・運用

  • 「完璧なページを1つ」より、「70点のページを継続的に増やす」
  • 更新の頻度を無理のない範囲で決める(例:月2本のブログ)
  • テンプレートやフォーマットを作って、ゼロから考える時間を減らす

定型的な文言はテンプレ化し、画像サイズや構成もパターン化しておくと、「毎回一から悩む時間」を大きく削減できます。これは業務効率化の基本です。

分析・改善

  • まずは「ページビュー」「問い合わせ数」「お問い合わせ率(問い合わせ数÷アクセス数)」の3つだけでも見る
  • 「増えた/減った」だけでなく、「どのページから来ているか」「どのデバイスから多いか」を確認する
  • 毎月1回、10~15分だけでも振り返りの時間を確保する

最初から高度な分析を目指さず、「見る指標を決めて、短時間でさっと確認する」リズムを作ることが大切です。

外部調整

  • 制作会社には「目的」「ターゲット」「ゴール」を最初に共有する
  • 社内には「専門用語を使わずに、相手の言葉で」説明する
  • 自分だけで抱え込まず、「ここは制作会社の提案を聞きたい」と素直に頼る

外部パートナーとの関係づくりも“仕事の一部”です。「丸投げ」でも「完全内製」でもなく、「一緒に考えてくれるチーム」として関わるスタンスを持つと、心理的な負担も軽くなります。


楽になるための考え方3:完璧より「続けられる仕組み」を優先する

一度きりの大改革より、毎週続けられる小さな改善を

「サイトを全面リニューアルしたい」
「今度こそ完璧な導線を作りたい」

という思いは大事ですが、一度きりの大改革に全力を注ぐと、その後の運用が続かないことがよくあります。

  • 毎週1本、事例紹介の記事を書く
  • 毎月1回、アクセス解析を見て「うまくいったこと/いかなかったこと」をメモする
  • 3か月に1度、トップページの導線を見直す

このような“小さな改善”を、無理なく続けられる仕組みの方が、長期的には大きな成果につながります。

一人Web担当者向けの成功事例でも、「劇的リニューアルより、コツコツ更新を続けた会社の方が、数年後の検索流入や問い合わせが安定していた」という話は珍しくありません。完璧さより「継続性」が武器になるのが、Web運用の特徴です。

「これはやらない」と決めることも立派な仕事

時間も人も限られている以上、「全部やる」は現実的ではありません。

  • 更新してもほとんど見られていないページ
  • 担当者の負担が大きい割に、成果が見えない施策
  • 「なんとなく続けているだけ」のSNSアカウント

こうしたものは、一度「やらない候補」に入れて検討してみてもよいと思います。

「何をやらないか」を決めることは、戦略的な選択です。
やめることで浮いた時間を、「本当に効果が見込める施策」に回すことができます。

働き方改革や業務効率化の現場でも、「やめる業務を決めるワークショップ」が行われることがありますが、Web担当の仕事にもそのまま応用できます。「続けるもの」「頻度を下げるもの」「一旦やめて様子を見るもの」に仕分けするだけでも、かなり気持ちがラクになります。

自分を追い詰めない目標設定の仕方

  • 「毎日更新」ではなく、「週1本」「月2本」から始める
  • 「検索順位で1位を取る」ではなく、「まずは10位以内を目指す」
  • 「問い合わせ数を倍にする」ではなく、「半年で20%増を目指す」

など、達成可能性の高い目標を設定することで、精神的なプレッシャーを軽減できます。

また、「結果指標(問い合わせ数など)」だけでなく、「行動指標(記事本数、改善回数など)」も目標に含めると、「やるべきこと」が具体的になり、達成感も得やすくなります。

これは営業の世界でもよく使われる考え方で、「アポイント数」「提案数」といった“行動目標”を持つことで、結果が出ない時期でも前向きに取り組みやすくなります。Web担当者も同じように、「自分でコントロールできる行動」を目標に組み込んでいくとよいでしょう。


楽になるための考え方4:孤立しないための「相談先」を増やす

社内で味方になってくれる人を見つける視点

「Webの専門家」でなくても、あなたの話を聞いてくれそうな人を社内で探してみてください。

  • 現場でお客様と直接接している営業担当
  • 採用で候補者の声をよく聞いている人事担当
  • 数字に強い経理・企画担当

こうした人たちは、「お客様のリアルな声」「社内の事情」「数字の見方」など、Web施策を考えるうえで重要な情報を持っています。

定期的にランチや雑談の時間を取り、「最近どんなお客様が多いですか?」「問い合わせの内容って変わってきていますか?」といった質問をするだけでも、施策のヒントが得られますし、なにより「一人で抱え込んでいる感覚」が和らぎます。

また、「自分がどんなことをやっているか」「どこで困っているか」を、簡単な資料や口頭で共有しておくと、「それならうちの部署で手伝えるかも」「こういう情報なら提供できる」といった協力が得られることもあります。小さな味方を増やすことが、長期的に大きな支えになります。

社外コミュニティや勉強会を「メンタルの保険」として使う

一人Web担当者向けのオンラインコミュニティや勉強会、SNS上のハッシュタグなどを通じて、「同じ立場の人」とつながることも有効です。

  • 自分だけが悩んでいるわけではないと分かる
  • 他社の工夫や失敗例から学べる
  • 愚痴も含めて、安心して話せる場ができる

こうした場は、専門知識を得る場であると同時に、「メンタルの保険」として機能します。月に一度オンライン勉強会に参加するだけでも、気持ちの持ちようが変わってきます。

近年は、「ひとりで頑張るWeb担当者」「地方の一人マーケター」などを対象にしたコミュニティも増えています。同じ立場だからこそ分かり合える悩みを共有できる場は、孤立感を和らげるうえで非常に心強い存在です。

制作会社・コンサルタントを「丸投げ先」ではなく「チーム」として見る

外部の制作会社やコンサルタントを、「全部お任せする相手」ではなく、「一緒に考えてくれるパートナー」として見てみてください。

  • 分からないことを率直に質問する
  • 「社内ではこういう事情があって」と背景を共有する
  • 「一緒に上司への説明資料を作ってほしい」と依頼する

といった形で関わることで、「外部=発注先」から「チームの一員」に近い関係に変わっていきます。その結果、あなた一人で悩みを抱える時間が減り、判断の質も上がります。

実際、「専任のWeb担当者がいない企業に代わって、社内と制作会社の間に入る“外部Web担当”サービス」なども生まれています。こうしたパートナーをうまく使うことで、「一人だけで経営陣とも制作会社とも向き合う」状態から抜け出しやすくなります。


楽になるための考え方5:成果のものさしを自分でも定義する

「問い合わせ数」だけに縛られない効果の見方

もちろん最終的には「問い合わせ数」や「売上」が重要です。
ただし、それだけを成果指標にしてしまうと、短期的に結果が出ない時期に、自分を全否定したくなってしまいます。

中間的な成果として、例えば次のような指標も意味があります。

  • 指名検索(会社名検索)の増加
  • 資料ダウンロード数や動画再生数
  • メルマガ登録数
  • ブログ記事の閲覧数の増加
  • 採用ページからの応募数の増加

こうした「間接的な効果」もきちんと拾い上げることで、「ちゃんと前に進んでいる」と感じやすくなります。

住宅・建築業界などでは、とくに「検討期間が長い」「口コミや紹介も混ざる」といった特徴があるため、Web経由の最終成約だけを追うのは現実的ではありません。「Webで何度も情報に触れた結果、紹介やリピートにつながった」というケースも多いため、「接触回数」や「コンテンツ閲覧の深さ」も立派な成果といえます。

自分でコントロールできる指標と、できない指標を分けて考える

自分でコントロールしやすいもの

  • 更新本数
  • 広告のクリエイティブ改善回数
  • A/Bテストの実施数
  • サイト改善の提案数

自分だけではコントロールしにくいもの

  • 売上
  • 最終的な問い合わせ数
  • 受注率や単価

このように、「自分の努力で直接動かせる指標」と「ほかの要因も大きい指標」を分けておくことで、「やるべきこと」と「気にしすぎなくていいこと」が整理されます。

たとえば、「今月は問い合わせが減ったけれど、記事更新本数や改善提案の数は達成した」と分かれば、「やるべきことはやっている。次はどこを改善しようか」と前向きに考えやすくなります。逆に、コントロールできない指標だけを見ていると、「自分のせいだ」と過度に落ち込んでしまいがちです。

小さな成果を見える化して、評価されやすくする工夫

上司や経営陣は、日々のあなたの努力や、小さな改善の積み重ねを必ずしも把握していません。だからこそ、自分から「見える化」することが大切です。

  • 月に一度、A4一枚の「活動レポート」を作る
    • 今月やったこと(施策)
    • その結果どうなったか(数字や事例)
    • 来月やること(予定)
  • 「ビフォー・アフター」を画像で見せる
    • 改善前のページと、改善後のページ
    • その結果、クリック率や滞在時間がどう変わったか

こうした形で共有していくと、上司も「何を頑張っているのか」が分かりやすくなり、評価や理解にもつながりやすくなります。

この「簡単なレポート文化」は、一人情シスや一人総務など、他の“なんでも屋ポジション”でも推奨されています。「見えない貢献」を見えるようにすることで、「あの人がいないと困る」という認識が生まれ、結果として役割や体制の見直しにもつながりやすくなります。


今日からできる、小さな一歩のアイデア

1週間でできること:やっていることを書き出して「見える化」する

まずは、今あなたがやっているWeb関連の仕事を、できるだけ細かく書き出してみてください。

  • タスク名(例:ブログ更新、SNS投稿、アクセスチェック)
  • 頻度(毎日/週1/月1 など)
  • 1回あたりのおおよその時間

これを一覧にするだけで、「自分がどれだけのことを抱えているのか」が客観的に見えてきます。これは、上司と話すときの材料にもなりますし、「全部自分が悪い」と感じていた気持ちが、少し和らぐきっかけにもなります。

この「業務の見える化」は、多くの業務改善ツールや研修でも最初のステップとして扱われています。紙でもExcelでも構いませんが、可能であればスプレッドシートやタスク管理ツールにまとめておくと、後から「どこを削れるか」「どこを外に出せるか」の検討もしやすくなります。

1か月でできること:「やらないことリスト」を作って上司と共有する

書き出したタスクを眺めながら、「この中で、今すぐ成果に直結しなさそうなもの」「負担に比べて効果が薄いもの」をピックアップし、「やらない候補リスト」を作ってみましょう。

その上で、上司に次のように相談してみてください。

  • 「このままでは、重要な施策に手が回らないと感じています。」
  • 「このあたりのタスクを、一時的に停止するか、頻度を下げたいのですが、いかがでしょうか。」

いきなりすべてをやめるのではなく、

  • 頻度を下げる
  • 期限を決めて一度やめてみて、問題なければそのまま

といった形の提案にすると、受け入れられやすくなります。

これは、実際に業務効率化プロジェクトでよく行われるアプローチです。「やらないことを決める」ことで、結果的に重要施策への集中度が高まり、全体の成果が良くなるケースも多く報告されています。一人Web担当の仕事にも十分応用できます。

3か月で目指したいこと:一人で抱え込まないための「外部パートナー」を一つ増やす

3か月のスパンで、「外部パートナーを1つ増やす」ことを目標にしてみるのもおすすめです。

  • スポットで相談できるWebコンサルタント
  • 更新作業だけを手伝ってくれる制作会社
  • バナーや写真など、クリエイティブ制作だけをお願いできるデザイナー

など、「全部任せる」のではなく、「一部分だけ切り出してお願いできる相手」を探してみてください。

最初は小さな範囲でも、一度信頼できるパートナーを見つけられると、「何かあったときに相談できる先」があるという安心感が生まれます。

最近は、「月◯時間だけ伴走する」「コンテンツの企画だけ一緒に考える」といった、小回りの利くサービスも増えています。いきなり大きな予算をかけなくても、「まずはお試しで相談してみる」「1ページだけ作ってもらう」など、小さく始める選択肢も用意されているので、自社に合う形を探してみてください。


一人Web担当として、これからを少しだけ楽に生きるために

「成果を出すこと」と同じくらい大事な「自分をすり減らさない」視点

一人Web担当者として頑張っていると、「会社のために成果を出さなければ」という気持ちが先立ち、自分のメンタルや健康は後回しになりがちです。

しかし、あなたが疲れ切ってしまえば、Web施策も続きません。長く安定して力を発揮するためには、「成果」と同じくらい、「自分をすり減らさない働き方」を意識することが大切です。

  • 全部を自分一人で抱え込まない
  • 完璧を目指しすぎない
  • できていること、前に進んでいることもちゃんと認める

こうした小さな意識の変化が、心の余裕を生み、結果的に仕事の質も上がっていきます。

仕事の構造を変えれば、あなたの悩みは「性格の問題」ではなくなる

「自分が弱いからダメなんだ」
「私は向いていないのかもしれない」

そう感じてしまうことがあるかもしれません。
ですが、多くの場合、それは“あなたの性格”の問題ではなく、「一人で全部任せる」という構造の問題です。

  • 役割を分解する
  • やることとやらないことを決める
  • 社内外の相談相手を増やす
  • 成果のものさしを自分でも定義する

こうした「仕事の構造」を少しずつ整えていくことで、一人Web担当としてのしんどさは、確実に軽くしていくことができます。

今すぐすべてを変える必要はありません。
今日からできる小さな一歩を積み重ねていけば、「一人で全部任されている」という状況の中でも、少しずつ、ラクに、前向きに働けるようになります。

一人で全部任されているWeb担当のしんどさは、多くが「あなた個人の努力不足」ではなく、「一人なんでも屋前提」の体制や役割のあいまいさから生まれています。まずは、戦略・制作・運用・分析・外部調整といった仕事を分解し、「自分が担うところ」と「外に任せるところ」を意識的に分けてみてください。そのうえで、やること・やらないことの線引きや、社内外の相談相手づくり、小さな改善の積み重ねに目を向けていくと、少しずつ負担は軽くなっていきます。「一人でなんとかしなきゃ」という思い込みを手放し、仕事の構造そのものを整えていく視点を持てば、今の環境のままでも、心の余裕と成果の両方を育てていくことは十分に可能です。

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この記事を書いた人

Webマーケティング業界10年以上のフリーランス。
「低コストでも、効果のあるWebマーケティング」をご提供することをモットーに、多岐にわたる業種の会社さまのご支援を行っております。
※2025年1月に法人化しました。