スマホで見づらいサイトを少しずつ改善する視点

「スマホサイトが見づらい」と感じたら、まずは感覚ではなく原因をはっきりさせることが近道です。文字の小ささ、ボタンの押しづらさ、横スクロール、表示の遅さなど、改善すべき点は意外と具体的に分かれます。本記事では、実機チェックの視点から、スマホサイトの見づらさを一つずつ改善する考え方を整理してご紹介します。

目次

スマホで見づらい…その前に「どこが不便か」をはっきりさせる

なぜ「スマホサイトが見づらい」と感じるのか

スマホは画面が小さいため、情報密度が高く感じられたり、文字が読めなかったり、操作時の反応が遅かったりすると、「見づらいサイト」と認識されやすくなります。目的の情報にたどり着くまでの手間が増えると、離脱につながります。

特に、PC前提で作られたページをそのまま縮小表示しているだけのサイトでは、文字が極端に小さくなり、常にピンチイン・ピンチアウトが必要になります。ボタンが指で押せるサイズになっていなかったり、横スクロールが必要になったりすると、「使いづらい=見づらい」という評価になりやすく、検索結果から訪れたユーザーも数秒で戻ってしまいます。

現在はスマホ表示がGoogleの評価基準(モバイルファーストインデックス)になっているため、「見づらさ」はそのまま検索評価や売上にも影響します。

ユーザーの離脱ポイントを洗い出す

まずは、次の4点をチェックリストとして確認します。

  • トップ表示で文字が小さい
  • ボタンが押せない(押しづらい)
  • 横スクロールが発生する
  • 読み込みに時間がかかる

あわせて、「どのタイミングで戻るボタンを押されていそうか」を想像しながらページを確認すると、離脱ポイントを発見しやすくなります。

たとえば、トップ直後のファーストビューで文字が薄くて読めない、メニューが細かすぎてどこを押せばいいかわからない、途中に重い画像が連続して読み込み待ちが発生している、といった箇所です。

これらを「読みづらいポイント」「押しづらいポイント」「待たされるポイント」といった大まかな分類で整理しておくと、後の改善計画が立てやすくなります。

自分のスマホでチェックしたい3つの視点

スマホサイトを確認するときは、次の3点を実機でチェックすることが重要です。

  • 見出しから本文まで、文字が読みやすいか
  • 横スクロールやレイアウト崩れがないか
  • ボタンやフォームが操作しやすいか

このとき、明るい屋外や暗い室内など、複数の環境で確認すると、「日差しが強いとコントラストが足りず読みにくい」「片手操作だとボタンが遠くて押しづらい」といった、実際の利用状況に近い気づきが得られます。

可能であれば、自分とは年齢やITリテラシーが異なる人(高齢の家族やスマホ初心者など)にも操作してもらい、「最初にどこをタップしたか」「どこで止まったか」を観察すると、想定外の不便さが見つかることがあります。


文字が小さい・読みにくい問題を少しずつ改善する

最初に手を付けるべきは「文字サイズ」と「行間」

本文の基本フォントサイズは16px前後、行間は1.4〜1.6程度を目安にすると、スマホでの可読性が大きく向上します。

見出しやボタンラベルは本文より一回り大きくし、スマホ画面を一目見ただけで「ここが区切り」「ここが押す場所」と分かるようにします。長文の場合は、行間をやや広めにとり、1行あたりの文字数が詰まりすぎないようにすると、高齢者や視力が弱いユーザーでも読みやすくなります。

フォントは装飾的すぎるものを避け、スマホでの表示に最適化された標準的なWebフォントを選ぶことも大切です。

色とコントラストを変えるだけで読みやすさは大きく変わる

背景と文字のコントラストを十分に確保し、リンクは色だけでなく下線などでも識別できるようにすると、視認性が上がり、離脱の減少につながります。

スマホでは、屋外の強い光や画面の明るさ設定によって、淡い色や細い文字はすぐに読めなくなります。白背景に薄いグレー文字、背景画像の上に細い文字を載せるといったデザインは、見栄えが良くても「読めないサイト」になりがちです。

WCAG(ウェブアクセシビリティ)の推奨するコントラスト比を参考にしながら、「誰がどんな環境で見ても、一瞬で内容が分かるか」を基準に配色を見直すことが重要です。

見出し・本文・リンク文字を整理して「読むリズム」を整える

見出しには段階的にサイズ差をつけ、本文は適度に段落を分けて、必要に応じてリストを活用し、目の負担を減らします。

あわせて、「1セクションあたりの情報量」を意識し、スマホ画面1〜2スクロール分ごとに見出しや小見出しを挟むと、ユーザーは途中で迷いにくくなります。

リンク文字は本文と明確にスタイルを変え、「どこがクリックできるのか」をひと目で把握できるようにします。これにより、ユーザーはスクロールのリズムを保ちながら読み進めやすくなり、「どこまで読んだか分からなくなる」というストレスを軽減できます。


レイアウト崩れと横スクロールをなくす視点

「横にスクロールさせない」ための基本的な考え方

スマホでは、コンテンツは基本的に1カラムに収め、固定幅の要素を避けることが重要です。ページ内に横幅を超える要素がないか、常に確認します。

スマホで二段組や三段組を維持しようとすると、横スクロールや極端な文字の縮小が発生しやすくなります。まずは「縦方向に素直に流す」ことを前提に設計し、サイドバー的な内容は本文の上下どちらかに移動させると安全です。

管理画面やページビルダーを使っている場合も、プレビューだけでなく実機で表示幅を確認し、「わずかでも横にスライドできないか」をチェックする習慣をつけると、レイアウト崩れを早期に発見しやすくなります。

画像と表がスマホで崩れるときのよくある原因

スマホ表示でレイアウト崩れを起こしやすいのは、固定幅の画像や表、iframeなどです。これらは、たとえば max-width: 100% の指定や、必要に応じた overflow の設定などで調整します。

特にPCで作成した表(料金表・仕様表など)は、列数が多いほどスマホで横にはみ出しやすくなります。重要な項目だけを縦方向に並べ直した「スマホ用の簡易表」を用意するか、カラム数を減らして情報を絞り込むことも検討してください。

YouTube動画や地図などのiframeも、固定幅指定のままだと横スクロールの原因になります。レスポンシブ対応の埋め込みコードを使う、あるいはラッパー要素で比率を保ちつつ可変幅にする、といった調整が有効です。

まず確認したい:Viewportとレスポンシブ設定

スマホ表示を整えるうえでは、<meta name=”viewport” content=”width=device-width,initial-scale=1″> の有無と、利用しているテーマのレスポンシブ設定を優先して確認します。

このViewport指定がないと、スマホが「PCと同じ幅がある」と認識して全体を縮小表示してしまうため、文字が小さくなり、タップもしづらくなります。

WordPressなどのCMSを利用している場合は、使用中のテーマがレスポンシブデザインに対応しているか、スマホ専用CSSが有効になっているかも合わせて確認してください。また、後から導入したプラグインやカスタムCSSがテーマのレスポンシブ設定と競合していないかも、レイアウト崩れの原因としてチェックしておく必要があります。


ボタンが押しづらい・操作しづらいを解消する

親指で押しやすいサイズと間隔の目安

タップ領域のサイズは、最低でも44〜48px四方を目安にし、ボタン同士の間には適度な余白をとることで、誤タップを減らせます。

ボタン自体の見た目が小さくても、CSSでタップ領域を広げておけば、デザイン性と操作性を両立できます。特に、スマホの下部や右下に配置されるボタンは片手操作で多用されるため、周囲との間隔を広めに確保しておくと、高齢者や手の大きなユーザーでも安心して操作できます。

チェックボックスやラジオボタンのラベルも、テキスト部分を含めてタップできるようにしておくと、操作のストレスが大きく減ります。

メニューと導線を「減らしてわかりやすく」するコツ

スマホでは、主要な行動を上位に配置し、不要なリンクは削除して、ナビゲーションを簡潔にまとめることが重要です。

一度に表示できるメニュー数が限られるため、「すべてを見せる」より「迷わせない」ことを優先します。問い合わせ・予約・購入など、ビジネス上重要な行動は、常に目につく位置(ヘッダーやフッターの固定ボタンなど)に配置し、情報ページや補足的なリンクはハンバーガーメニュー内にまとめるなど、優先度に応じてメリハリをつけます。

メニュー名も専門用語を避け、「お問い合わせ」「料金」「アクセス」など、誰が見ても意味が伝わる言葉にそろえることで、迷いを減らせます。

フォーム・お問い合わせページをスマホ前提で見直す

問い合わせフォームなどは、必須項目を絞り込み、入力補助(オートコンプリートや電話番号専用キーボードなど)を活用し、縦長でシンプルな配置にすることがポイントです。

入力途中で確認用の別画面に飛ばされたり、小さなチェックボックスが連続していたりすると、スマホユーザーはすぐに離脱します。郵便番号入力時は数字キーボードを、メールアドレス欄では「@」を含むキーボードを表示するなど、フィールドタイプを適切に指定することで入力の手間を減らせます。

また、1画面あたりの項目数を減らし、ステップを分けることで、「今どこまで入力したか」が分かりやすくなり、途中離脱を防ぎやすくなります。


基本の積み重ねで「見づらい」を確実に減らしていく

スマホで「見づらい」と感じる状態は、特別なテクニックよりも、基本の積み重ねでかなり改善していけます。
まずは、自分のスマホで実際に触りながら、

  • どこで読みにくいと感じるか(文字サイズ・行間・色・コントラスト)
  • どこでレイアウトが乱れているか(横スクロール・画像や表・iframe)
  • どこで操作につまずきそうか(ボタンの大きさ・メニュー構成・フォーム)

といった「不便な場面」を一つずつ言葉にしていくことが出発点です。

そのうえで、

  • 文字まわり(サイズ・行間・見出し・リンクのスタイル)を整え、
  • レイアウトの前提(viewport・レスポンシブ設定)を確認し、
  • 画像・表・動画の幅や配置を見直し、
  • ボタンやメニュー、フォームをスマホ前提のサイズと導線に整理する

という順番で、気づいたところから少しずつ手を入れていくと、確実に「見やすく・使いやすいスマホサイト」に近づいていきます。

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この記事を書いた人

Webマーケティング業界10年以上のフリーランス。
「低コストでも、効果のあるWebマーケティング」をご提供することをモットーに、多岐にわたる業種の会社さまのご支援を行っております。
※2025年1月に法人化しました。