会社アカウントがハッシュタグを使う時に意識したいこと

会社のInstagram運用で、ハッシュタグを「なんとなく30個」つけていませんか。個人アカウントと違い、企業ではタグ選びがそのまま売上や問い合わせに直結します。本記事では、2026年版のアルゴリズムを踏まえた会社向けのInstagramハッシュタグの使い方を、実践的な手順とともに整理してお伝えします。

目次

なぜ会社アカウントはハッシュタグを「戦略的」に使うべきか

個人アカウントとの決定的な違い

会社アカウントはブランド認知・集客・問い合わせの獲得が目的のため、ハッシュタグの選定がそのままビジネス成果に直結します。個人の趣味投稿とは優先度が異なります。
特に日本では「ハッシュタグ検索」から情報収集するユーザーが多く、ハッシュタグ経由の売上が10〜20%を占めるケースも珍しくありません。企業にとっては、ホームページのSEOと同じ感覚で「Instagram内検索対策」として、ハッシュタグを設計する必要があります。

ハッシュタグが売上・問い合わせに効くメカニズム

適切なハッシュタグは発見タブや検索経由の流入を生み、興味・関心の高いユーザーを呼び込めます。特にニッチで関連性の高いタグは、購買に近い層を引き寄せやすい傾向があります。

Instagramのアルゴリズムは、ハッシュタグごとの「エンゲージメント(いいね・保存・コメント・DMシェア)」を評価しており、反応が良い投稿は同じタグの中でさらに上位表示されます。
たとえば、ダイエット講師や専門サロンのアカウントでは、ニッチタグ経由でLINE登録や資料請求につながり、月商が数倍になった事例もあります。

「なんとなく30個つける」時代はもう終わった

2026年時点では数より関連性が重視され、過剰なタグはペナルティの原因になります。3〜5個に厳選する運用が基本です。

かつては「30個フルでつければリーチが増える」と言われていましたが、スパム的な大量タグが横行した結果、Metaはアルゴリズムを改定し、関連性スコアを導入しました。現在は、投稿内容と関係の薄い汎用タグ(#リール、#インスタグラム など)を大量につけると、かえって露出が下がるリスクがあり、「少数精鋭のタグ設計」が前提になっています。


2026年版:Instagramハッシュタグのルール

上限3〜5個・関連性重視に変わった理由

ユーザー体験の向上とスパム排除のため、関連性スコアが導入されました。無関係な大量タグはアカウント評価を下げます。

特に2025〜2026年にかけて、シャドウバン(検索結果からの事実上の非表示)が世界的に問題となり、Metaは「人々をつなげる(Connection)」という理念に沿って、無差別な露出よりも「興味の近いユーザー同士がつながる」方向へ舵を切りました。その結果、3〜5個の厳選タグと、キャプション・altテキストとの一貫性がより重視されています。

スパム判定・シャドウバンを招くNGな使い方

汎用タグの乱用、投稿と無関係なトレンドタグの付与、毎回同じ固定セットをコピペする運用は危険です。

具体的には、次のような運用はアルゴリズムから「関連性が低い・スパム的」とみなされやすく、発見タブやハッシュタグ検索での露出が大きく落ちます。

  • どの投稿にも #リール #インスタグラム #フォロー歓迎 のような汎用タグを必ずつける
  • 内容は商品紹介なのに、トレンドのエンタメ系ハッシュタグを便乗で付ける
  • 投稿内容が変わっても、30個の同一タグを何ヶ月も使い回す

アルゴリズムが見ている「関連性シグナル」とは

キャプション・altテキスト・動画内容との語彙的一致や、保存・共有などのエンゲージメントが主要なシグナルです。

2026年時点では、次の要素とハッシュタグの「意味的な近さ」が総合的に評価されています。

  • プロフィール(名前・自己紹介文)に含まれるキーワード
  • 投稿のテキスト(キャプション)に含まれるキーワード
  • altテキストに書かれた画像の説明
  • 動画内の音声・テロップの内容(音声認識・文字認識)

さらに、投稿を見たユーザーがどれだけ保存・DMシェア・プロフィール訪問をしたかも、「タグとユーザーのマッチ度」を測る重要な指標として扱われます。


会社向けInstagramハッシュタグの基本設計

3つのタグレイヤーを使い分ける

レイヤー 役割
ビッグタグ 業界全体の入口となる広いキーワード #マーケティング
ミドルタグ 業種・サービスカテゴリを示すキーワード #SNS運用
ニッチタグ ブランド名・商品名・エリアなど、成約に近いキーワード #東京ヘアミルク

上から下にいくほど検索ボリュームは小さくなりますが、購買に近いユーザーとのマッチ度は高まります。特に会社アカウントでは、ニッチタグを通じてUGC(ユーザー投稿)を集め、ブランドコミュニティを育てる運用が有効です。

何個・どの比率で組み合わせるべきか(3〜5個の黄金パターン)

ビッグ1、ミドル1〜2、ニッチ1で合計3〜5個を目安とし、投稿ごとに比率を微調整します。

新商品ローンチ時などリーチを広げたいときは「ビッグ多め」、既存顧客向けのリピーター施策や導入事例紹介では「ニッチ多め」といったように、狙いたいフェーズに応じて配分を変えると、アルゴリズムにもユーザーにも意図が伝わりやすくなります。

自社に合うキーワード候補の洗い出し方法

顧客の検索語、競合のタグ、SNS分析ツールの上位語を組み合わせて候補リストを作成します。

具体的には、次のような手順でビッグ〜ニッチまでの候補を網羅的に集めておきます。

  • 営業現場・問い合わせメール・検索キーワード(SEO)でよく出てくる言葉を拾う
  • Instagram上で競合やロールモデル企業の投稿を10〜20本チェックし、繰り返し使われているタグをメモする
  • Statusbrewなどの分析ツールで、自社アカウントの過去投稿から「リーチが伸びたタグ」「保存率が高いタグ」を抽出する

ハッシュタグ選定の手順:ゼロからの具体的ステップ

ステップ1:ターゲット顧客の検索行動を洗い出す

ペルソナが使う言葉や課題を想定し、検索語をリスト化します。

BtoBであれば「業界名+課題(例:製造業 DX)」「サービスカテゴリー名(例:SFA 導入)」のような語句、BtoCであれば「エリア+悩み(例:渋谷 ダイエット)」のように、実際に検索窓に打ち込みそうなフレーズをできるだけ具体的に書き出します。

ステップ2:競合・ロールモデル企業のタグを調査する

競合投稿のタグや、成果が出ている企業の組み合わせを参考にします。

ハッシュタグ検索で上位表示されている投稿や、いいね・保存が多い投稿を中心に、次の点を観察します。

  • よく併用されているタグ
  • どの程度ニッチな言葉まで掘り下げているか
  • ブランド独自のタグ(#ブランド名キャンペーン など)があるか

これにより、自社が狙うべきポジション(ビッグ寄りかニッチ寄りか)が見えやすくなります。

ステップ3:ビッグ/ミドル/ニッチに分類して絞り込む

候補を3層に分類し、関連性とボリュームを見て最終候補を選定します。

このとき、次のような基準でバランスをとり、「どのタグで勝ちたいか」を明確にしておくと、運用後の改善もしやすくなります。

  • ビッグ:検索ボリュームは大きいが競合も多い。業界の「入口」として使う
  • ミドル:自社のサービス領域に近い、中規模のキーワード
  • ニッチ:ブランド名・商品名・エリア・用途など、高い成約率が見込めるワード

ステップ4:キャプション・altテキストとの整合性をチェックする

タグと文面が一致しているか、altテキストで補完できているキーワードがあるかを確認します。

アルゴリズムは、同じ意味の言葉がキャプション・altテキスト・ハッシュタグに一貫して登場する投稿を「テーマが明確」と判断します。

  • キャプション冒頭で「◯◯業界のSNS運用でよくある悩み3選」と書いたら、#SNS運用 #◯◯業界マーケティング などを添える
  • 商品画像のaltテキストには「ブランド名+商品カテゴリ+特徴(例:東京ヘアミルク・ダメージケア用)」まで書き込む

このような工夫により、発見タブでの露出を底上げできます。


会社アカウントが「絶対に避けたい」ハッシュタグの使い方

#リール #インスタグラム など汎用タグ乱用のリスク

汎用タグを乱用しても露出が増えるケースは稀であり、アルゴリズム評価が下がる可能性があります。

これらのタグは投稿数が膨大なうえに、ユーザーの検索意図がバラバラで「誰に届けたいのか」が不明瞭です。2026年のアルゴリズムでは、こうした汎用タグは関連性スコアが低く評価されやすく、会社アカウントが継続的に使うメリットはほとんどありません。

毎回コピペだけの「固定ハッシュタグセット」が危険な理由

変化のない固定セットはスパムと判定されやすく、継続的なカスタマイズが必要です。

同じ30個を機械的に貼り付ける運用は、2025年前後からシャドウバン事例が多発しました。投稿のテーマや狙うターゲットが変わるたびに、次のような「部分カスタマイズ」を行うことで、スパム判定リスクを下げられます。

  • ニッチタグを必ず入れ替える
  • 使うミドルタグも、コンテンツ内容に合わせて1〜2個は変更する

トレンド・バズ狙いの無関係タグがブランドを傷つけるケース

文脈に合わないハッシュタグは信頼を損ない、ユーザーから「便乗感」「炎上狙い」と受け取られるリスクがあります。短期的なインプレッションよりも、ブランドとして一貫したメッセージと関連性を優先すべきです。

会社アカウントのハッシュタグ運用は、「量」よりも「関連性」と「設計」の精度が問われる段階に入っています。
上限3〜5個を前提に、ビッグ/ミドル/ニッチの3レイヤーを使い分けつつ、キャプションやaltテキストとの一貫性をそろえることが、Instagram内検索での可視性を左右します。

あわせて、汎用タグの乱用や毎回同じセットをコピペする運用、投稿内容と結びつかないトレンドタグへの便乗は、露出だけでなくブランド信頼の面でもマイナスに働きやすいポイントです。

まずは、自社の顧客が実際に使う検索語と、競合・ロールモデル企業のタグを洗い出し、「どのタグ群で勝ちにいくのか」を明確にしたうえで、1投稿ごとにタグ設計を見直していく。
この積み重ねが、「なんとなく30個」から卒業し、Instagramを問い合わせや売上につながるチャネルへ育てる近道になります。

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この記事を書いた人

Webマーケティング業界10年以上のフリーランス。
「低コストでも、効果のあるWebマーケティング」をご提供することをモットーに、多岐にわたる業種の会社さまのご支援を行っております。
※2025年1月に法人化しました。