「YouTube動画で何を話すか分からない…」と手が止まっていませんか。ネタ帳を増やす前に、「誰に向けて」「どんな価値を」「どの形式で」届けるのかを整理すると、話す内容は一気に決まりやすくなります。この記事では、YouTube内リサーチからテーマ選び、構成づくりまでの流れを具体的に解説し、AIスロップに埋もれない企画の考え方をまとめました。
YouTube動画で「何を話すか」決められないときの全体像
「YouTubeで何を話すか」で悩むのは自然なことです。重要なのは、「誰に」「何の価値を」「どの形式で」届けるかを順番に決めていくことです。
企画 → 検証 → 再利用のサイクルを回すことで、ネタは継続的に生まれます。
2026年現在は、AI生成による低品質動画(いわゆるAIスロップ)が大量に投稿されている影響で、YouTube側も「独自性が高く、視聴者にとって価値のあるテーマ」を強く優遇しています。単発の思いつきで終わらせず、このサイクルを回しながら「自分の番組としての企画」を育てていく視点が重要です。
「ネタがない」は本当か?まず押さえたい3つのポイント
- 視聴者を特定できているか(誰に刺さるのか)
- 見せ方(短尺/長尺、顔出し/音声のみ)が明確か
- 再現性のある発想法(検索・関連動画・自分の経験)を持っているか
あわせて、「YouTubeのルールに沿ったテーマか」「AIスロップと誤認されないだけのオリジナル要素があるか」も、最初から意識しておくと後からやり直す手間を減らせます。
この記事でできるようになること
この記事では、視聴者設定、YouTube内リサーチ、テーマの分類、独自の切り口の付け方、構成化、ルールチェックまで、一通りの流れを実行できるようになることを目指します。
さらに、AIツールを使ったネタ出し・台本作成の基本も押さえることで、「人間にしか話せない部分」と「AIに任せてよい作業」を切り分けられるようになり、量と質の両方を高めていけます。
Step1:誰に向けて話すのかを1分で言語化する
視聴者ペルソナを「3項目」で決める
次の3つを簡単に決めておきます。
- 年齢層(例:20代前半)
- 興味・悩み(例:副業で動画編集を学びたい)
- 視聴目的(学びたい/暇つぶし/感動したい など)
この3つが決まると、YouTubeの検索ニーズやショートで流行しているフォーマットと照らし合わせやすくなります。
例えば「20代前半・副業・学びたい」が対象なら、教育系×ショートの「1分で分かる○○」のような形式が有力な候補になります。
NGパターン:自分が話したいことだけで決める危険性
自分が話したいことだけで企画すると、自己満足で終わり再生が伸びにくくなります。必ず「視聴者が得る価値」を先に書き出すようにしましょう。
特に2026年以降は、AIが量産した中身の薄い解説動画が増えており、ただの感想や雑談は埋もれやすい状況です。
「この動画を見終わった視聴者は、何ができるように/どう感じるようになっているべきか?」を一文で書き出してから企画を考える習慣をつけると、AIスロップとの差別化にもつながります。
Step2:YouTube内だけでできる「ネタの見つけ方」
YouTube検索窓を使った簡単リサーチ
まずは、検索窓に候補となるキーワードを入力し、オートコンプリートで表示される関連キーワードを確認します。表示された語句は、そのままタイトル案にもなります。
あわせて、検索結果の上位に「ショート」「ライブ配信のアーカイブ」「長尺の解説」など、どの形式が多いかもチェックしておくと、自分が狙うべきフォーマットのヒントになります。
関連動画・ショートから「伸びるテーマ」を盗むコツ
関連動画やショートを見て、再生数・コメント・高評価の比率を確認しながら、要素(企画、切り口、尺)を観察して参考にします。
このとき重要なのは、内容をそのまま真似しないことです。同じテーマでも、自分の体験談・事例・例え話に置き換えるだけで、AIスロップでは出せない「人間味」が生まれます。
YouTubeは視聴維持率やクリック率を重視するため、サムネイルやタイトルの言い回しもあわせて研究しておくと効果的です。
トレンドに振り回されないためのチェックポイント
短期的なバズと、自分の継続性が合っているかを確認し、権利問題にも注意を払うことが大切です。
ショートは1日あたり2000億回以上再生されるほど消費スピードが速く、トレンドに乗るメリットも大きい一方で、チャンネル全体の方向性とズレると「何のチャンネルか分からない」状態になりがちです。
ゲーム実況、ドラマの切り抜き、音楽ネタなどは特に、著作権ガイドラインやContent IDによるブロック・削除のリスクがあるため、話題性と安全性のバランスを意識してテーマを選ぶことが欠かせません。
Step3:「何を話すか」を3タイプから選ぶ
エンタメ・教育・レビューのどれで攻めるか
動画の目的に合わせて、主なタイプを決めます。
- エンタメ系:拡散されやすく、バズを狙いやすい
- 教育系:検索流入に強く、長期的に再生されやすい
- レビュー系:購買行動に近く、広告収益以外にアフィリエイトや案件にもつなげやすい
YouTube全体としては、視聴時間や視聴者満足度を重視するアルゴリズムになっています。そのため、どのタイプを選ぶ場合でも「最後まで見たくなる構成」かどうかが重要です。
顔出し・機材がなくても始めやすいテーマ例
以下のような形式は、顔出しや高価な機材がなくても始めやすいテーマです。
- 音声解説
- 画面録画
- スライド解説
- テロップ主体のショート
最近は、AI音声読み上げやAIアバターを使った「顔出し不要チャンネル」も一般的になっていますが、AIを使っていることの開示が求められます。
声や見た目をAIで補っても、エピソード・ノウハウ・視点は自分のものにしておくことで、低品質な自動生成コンテンツと明確に区別されやすくなります。
ショート向き・長尺向きの話題の違い
- ショート:単一の「驚き」や「ノウハウ1つ」など、短く完結する話題に向く
- 長尺:ストーリー性のある内容や、体系的な解説に向く
ショートは「入口」、長尺は「深掘り」と割り切ると企画しやすくなります。
例えば、ショートで「3秒で言える結論」を見せて、詳しい手順や背景は長尺動画へ誘導するなど、フォーマットを組み合わせてチャンネル全体の視聴時間を伸ばす構成が有効です。
Step4:自分だけの「切り口」を足してAIスロップと差別化する
同じテーマでも伸びる動画と伸びない動画の差
同じテーマでも、次のような要素があるかどうかで結果は大きく変わります。
- 独自の体験
- 具体的な数値
- 感情のこもった語り
AIが大量に量産するのは、一般論を寄せ集めたコンテンツです。
そこで、実際の失敗・成功の数字(期間・金額・回数など)や、そのとき自分がどう感じたのかを言語化するだけで、視聴者は「この人だから話せる内容だ」と認識しやすくなります。
YouTube側も、このような人間起点のコンテンツを「独自価値が高い動画」として評価する方向に舵を切っています。
体験談・失敗談をネタに変える具体的な質問リスト
体験談や失敗談を話すときは、最低限次の4つに答えるようにします。
- いつ
- なぜ
- どうしたか
- 結果はどうなったか
さらに「もしもう一度やり直せるなら、何を変えるか?」まで話すと、視聴者にとって「明日から真似できる行動」に落とし込みやすくなります。
AIスロップが避けがちな「後悔・葛藤・感情の動き」も意識して盛り込むと、同じHow-to系の内容でも印象が大きく変わります。
「独自性」を出しすぎて滑るパターンを避ける
独自性を意識するあまり、あまりにニッチすぎる内容や専門用語だらけの構成にしないよう注意が必要です。視聴者の前提知識は、想定よりも1段階下げておくと安心です。
YouTubeの視聴者には、検索から来る人もいれば、たまたまおすすめに表示されて視聴する人もいます。特にショートでは、文脈なしで突然流れてくるため、「中学生でも分かる表現か?」くらいまで噛み砕いた方が、より多くの人に届きます。
専門的な話をする場合は、最初に一文でざっくりと全体像を説明してから詳しく掘り下げると、離脱を防ぎやすくなります。
Step5:「話すこと」をサクッと構成に落とし込む
一生使える3パート構成(導入・本題・締め)
基本となる構成は、次の3パートです。
- 導入(悩みの提示)
- 本題(解決手順の説明)
- 締め(行動の呼びかけ)
YouTubeは視聴維持率が重要です。導入では「この動画を見る理由」を明確に示し、本題では「順番通りに見たくなる」ステップ構成にします。締めでは「次に見るべき動画」や「視聴者にやってほしい行動」を具体的に伝えると、アルゴリズムにも視聴者にも評価されやすい動画になります。
冒頭30秒で離脱されないフックの考え方
冒頭30秒では、次の3点を短く提示します。
- 誰向けの動画か
- 何が手に入るのか(ベネフィット)
- この動画ならではの一言(実績・体験・数字など)
例:
「副業で動画編集を始めたい20代向けに、月3万円を最速で目指す手順を、実際に半年で達成した僕の失敗談つきで解説します。」
このように、最初に「自分ごと化」できる情報を提示すると、続きを見てもらいやすくなります。
まとめ:AIスロップに埋もれない企画の作り方
この記事の内容を一言でまとめると、「誰に・何を・どの形式で」を決めてから、YouTube内で検証し続けることで、話すことはむしろ増えていくという流れです。
まずは「視聴者の設定」をざっくりでも言語化し、自分が話したいことではなく「相手が受け取る価値」から企画を組み立てます。そのうえで、YouTube検索や関連動画を使って需要を確かめ、エンタメ・教育・レビューなどの軸と、ショート/長尺といった形式を選んでいきます。
次に、自分の体験・具体的な数字・感情の動きを足して、「一般論の寄せ集め」で終わらない切り口にすることがポイントです。同じテーマでも、あなた自身の失敗談や「もしやり直すならこうする」という視点を入れるだけで、AIスロップとはまったく違う印象になります。
最後は、導入・本題・締めの3パートに落とし込めば、「何を話すか」で悩み続ける時間を最小限にしながら、継続的に企画を生み出していけます。
